リコー 35 デラック  35mmレンズシャッター

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リコー 35 デラック  35mmレンズシャッター

このカメラ我が家所有の二番目に古いカメラです。我が家のお越しいただいた経緯は、嫁の父親、早く言えば、義父が所有していた物です。
当時のカメラとしてはなかなかの性能であったようですが、私も知る限り義父はカメラで豆に写真を撮るような人物ではなかったように思うのですが・・・。
今もフィルムを入れれば減益として活躍できるに違いない状態だと思います。
これを機会にまた、フィルム写真に挑戦してみようかな。

【リコー 35 デラックについて調べてみました】
リコー35デラックスLは、1957年3月に登場したリコーの35mm判カメラとしては9番目のカメラとなるものですが、1953年に登場したリコレットの古めかしいデザインからわずかに4年でここまで近代的なデザインと、そした優れた性能を持つに至っていることは驚くべき事に思われます。特徴的なトリガー巻き上げですが、これはリコレットの次のリケン35(1954)から備わった機構で、リコー35mm判カメラ初期型の他社との明確な区別点でした。レンズは2種類あってリコマット45mmF2.8が普及機、リケノン45mmF2が上位機という位置づけでした。それまではトリガーの他にボディ上部に巻き上げノブも備わっていたのですが、このモデルからそのノブがなくなったので、非常にすっきりとした洗練されたデザインになっています。

この製品以前のリコーフィルムカメラは、シャッターセットとレリーズレバーの部分だけカバーしていた。シャッターメーカーがレバーが外に出ないようなカバーを大きくしたシャッターを供給していなかったのは、まだ需要が少なかったからである。そこでリコー35シリーズではシャッターのカバーを二重にしてレバーを隠すようにした。デザインは一見スマートになりましたが、カメラが重くなってしまいました。

発売年月: 1956年3月
フィルムシステム: 35mmパトローネ入りフィルム(135)
画面サイズ: 24×36mm
レンズ リコマット: 45mm F2.8 3群5枚構成(富岡光学製)
フォーカス : 距離計連動 ヘリコイド
シャッター: セイコーシャ MX   B ・ 1 - 1/500
特徴 : ピストルレバー巻上げ装備。 口径比2.8 3群5枚構成の高性能レンズを搭載。
クランク巻き戻し。 ノーコードコンタクトシュー。
大きさ: 巾 140mm 高さ 83mm 奥行き 67mm
質量: 650g
価格: 17,500円 ケースつき(当時価格)
見分けかた: ファインダーカバーが連続して凹凸が少ない。鏡胴は円筒型でそれまでのリコー35のように出っ張りがない。途中から一部デザイン変更。

【リコーについて】
大企業としてよく知られている株式会社リコーは、1936年(昭和11年)2月6日に設立された日本を代表する歴史あるカメラメーカーの一つです。今でこそ事業内容のその他にデジタルカメラ等と書かれていますが、設立当初は理研感光紙株式会社という名称でした。そのルーツは昭和2年12月に設立された理化学興業株式会社で、これは1917年(大正6年)に設立された我が国唯一の自然科学の総合研究所である財団法人理化学研究所の発明考案の成果を工業化して利益を生むためのものでした。1937年には当時日本では数少ないカメラ製造を行っていた株式会社オリンピックカメラを買収、1938年に社名を理研光学工業株式会社に変えて、本格的なカメラ製造を展開したのでした。戦前のカメラとしてはベスト判の「オリムピック」、セミ判スプリングカメラの「アドラー」、6x6cm判二眼レフカメラの「リコーフレックス」そしてフォーカルプレーン式シャッターを採用したベスト判の「ゴコク」などかありました。

第二次世界大戦後、リコーは16mmフィルムを使用する「ステキー」を1947年に発売して成功を収め、続いて1950年に発売した6x6cm判二眼レフカメラ「リコーフレックスⅢ型」がその性能の良さと圧倒的な価格の安さによって超大人気となり、我が国の二眼レフカメラブームを先導したことは、我が国のカメラ史上たいへん有名に出来事です。リコーフレックスを販売した銀座三愛の前には、カメラを買い求める人が長蛇の列をなしたそうです。リコーは後に主力となる35mm判カメラとしては1953年に「リコレット」を発売、その後約30年間の間に50機種を越える多数の35mm判カメラを世に送っています。さらにオリンパス・ペンを先駆けとするハーフ判カメラブームが到来した時には、ゼンマイ自動巻き上げを搭載したリコー・オートハーフという大ヒット商品を生み出しています。さらに35mm判一眼レフも1967年のリコー・シングレックスで参入後、1978年にリケノン50mmF2標準レンズ付きのリコーXR500をサンキュッパ(39,800円)という驚異的な低価格で販売、爆発的に売れたことは有名です。その後はGRシリーズなどのコンパクトカメラで存在感を示し、デジタル時代にあってもGXRなどそのユニークな製品でマニアを中心に支持を集め、ペンタックスを吸収して現在に至っています。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=WHqe6V24IpU

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