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「リトルビッグホーンの戦い」 アンドレア54mm Battle of the Little Bighorn
リトルビッグホーンの戦いは、言わずとしれた、カスター将軍が率いる第七騎兵隊が、ネイティブアメリカン連合に全滅させられた戦い、白人の行き過ぎた優越感が大きな失敗を生んだ歴史のエピソードです。 傷を負い倒れ、息も絶え絶えの愛馬を盾に最後の抵抗を試みる騎兵。 周りにはネイティブアメリカンの放った矢や槍が恐ろしげに突き立っています。 まさに危機的な動きのあるシーンです。 たぶん日本人には、このようなキット作成は考えられないでしょう・・と、言うか開発しても売れないでしょうねぇ・・ 大半が海外のメーカーのヒストリカルフィギュアならではのキットです。 これを作る直前、韓国の名モデラーダグラ・スリー師と静岡ホビーショーで拙作にいろいろとアドバイスをいただく機会があり、そのモチベーションで作った作品です。 小さいですが、遠目からも目立つようなハイコントラスト、そして色調。 オリジナルは平面なのですが、あえて傾斜させたグラウンドワークにレイアウトし、不安定かつ動きのある表現。 ミリタリーモデルコンテストの最高峰、ユーロミリテールのウイナーならではのアドバイスを生かしました。 ベースに手ごろなものがなく、少し小ぶりなものの上にはみ出してセットしたレイアウトもわれながらなかなか面白いものに仕上がったと自負しています。
ジオラマ ヒストリカルフィギュア アンドレアミニチュアすこっつぐれい
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「りんごの木の下で」 "Under the old apple tree" フェニックス54mm
おおよそ15年前、ヒストリカルフィギュアの先輩であり師匠である小高洋一氏よりいただいたキットです。 実は、いただいて早速パッケージを開けたその時の「がっかり」感がかなり強かったのです(笑) 頂いたキットはパッケージもなく、パーツは一体整形のフィギュア2体と銃一個、そしてお粗末なベースが入っているだけ。 一体整形ですから、当然、それなりのクオリティ、寝そべる兵士にいたっては、お顔の中心に接合線が入っていて、お世辞にもモチベーションがあがるようなものではありませんでした。 かろうじてメーカーがフェニックスと言うイギリスの会社のもの、そして1978年製であることがわかるだけでそのキットの兵士はどこのいつの軍隊かさえわかりません、言い方は悪いのですが、かなり得体の知れないキットでした。 確か頂いたことに関しては、しっかりお礼をしたはずですが、「作るぞリスト完全番外」となり、かなり奥まったところにしまってしまっておりました。 それから数年、久々にこのキットを見て、いきなりやる気になってしまいました。 たぶん、緻密な作成に少し疲れてきたからでしょうか? ゆるめのモールドにあわせる訳ではありませんが、お気楽に作成をはじめました。 ベースは作り置きのもの、そして樹も後ろの柵も未完成のストックからのコンバート、リンゴの実さえ、作り置きストックのものを流用してお手軽に仕上げました。 ただし、手を加えてみると、素朴な中にもほのぼのとしたなんとも言えぬおかしみと温かみのある愛すべきヴィネットに仕上がりました。 タイトルは「リンゴの木下で」 もちろん往年の名曲をオマージュしたもの、この若い兵士はリンゴの木下でどんな夢を見ているのでしょうか・・・ 調べているうちに兵士は Caught nappingと言うれっきとしたキット名があり、兵士もアメリカ独立戦争時代のイギリス軍で、頂いた主も北海道の小高師匠であることが判明。 現在はふるさとである北海道の小高師匠の元に里帰りしています。 敬遠していた古いキットでしたが、記憶に残る愛着のある作品となりました。
ジオラマ ヒストリカルフィギュア フェニックスすこっつぐれい