1989 NISSAN SKYLINE GT-R Gr.A test car

0

1989年8月21日ー。1台の名車が世に放たれた、BNR32型スカイラインGT-R。ハコスカ、ケンメリの愛称で親しまれた第1世代から実に16年ぶりの復活である。レースで勝つために生まれたこのスーパーウェポンは2.6リッターツインターボのRB26DETTエンジンを搭載し当時国産車の規制上限の280馬力を発生。さらに前後の駆動トルク配分を電子制御する4輪駆動システム「アテーサE-TS」や、ステアリングの操作をセンサーで感知して適正な4輪操舵を可能にした「スーパーHICAS」など当時の最新技術が惜しみなく投入されていた。発売直後の9月には宮城県のスポーツランド菅生でFIA Gr.A規定に合わせて作られたレース仕様車によるテストを開始。23号車のドライバーは職人、故高橋 健二氏である。その後の活躍はレースを好きな方ならご存知の通り、Gr.Aマシンによって争われる国内ツーリングカーレースの最高峰、全日本ツーリングカー選手権において、90年の初参戦から93年の最終戦まで無敵の29連勝を果たしたほか、N1耐久やGT選手権でもチャンピオンを獲得。またマカオギアレースやスパ24時間レース、バサーストなど世界各国のツーリングカーレースを席巻し、GODZILLA(ゴジラ)と呼ばれた。

Default