ORIENT NEO70's WV0011TX

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70年代に流行したデザインを再解釈して現代風のサイズ感に収めたシリーズ。レトロな外見だが中身はソーラークオーツを搭載している。

ブレスはシャラシャラだしケースの仕上げもそこそこだが、程よい大きさとツボを抑えたデザインで総合点は高いと思う。特に時代感を醸す凝った作りのダイアルは見応えがある。厚みに制限のある空間をうまく使って最大限の立体感を表現することに成功しているのではないか。過去のアーカイブからの引用とはいえ、さすがに「時計を知っているなオリエント」と感じる。

個人的には儚げなハンドの形状がレトロチックで好みだ。インダイアルの配置とバランスも心憎い限り。ブレスを装備した時計にしては129gと軽量なので「今日は忙しくなりそうだな」と嫌な予感がする一日の始まりに選ぶことが多い。余計なことを考えずに仕事に集中したい時にはその軽さが強い味方となる。

ただ一点、デイト表示のディスクがかなり奥まったところにあるので日付が見づらい。これはソーラーパネルが全面にあるため止むを得ない処置なのだが時々無性に気になることがある。

グレーのダイアルが品よく光を拡散して高級感があり、価格以上の見た目を演出している。寝坊して機械式のセッティングをする余裕がない時にありがたい一本だ。

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