段違い平行棒(ユーゴスラビア)「世界のスポーツ切手コレクション」
ユーゴスラビアで発行されたこの切手は、女子の体操種目である段違い平行棒を称えたものです。体操の歴史の中では比較的新しく発達した段違い平行棒は、1930年代に初めて女子の体操競技に登場しました。1952にはオリンピック大会の種目に加えられ、以後、大きな体操競技会では必ず実施されるようになりました。
この種目にはタイミングとわざと美しさが要求されます。流れるようなしなやかな動きの中で上半身にこめた力を忘れさせてしまう競技が理想で、高さの違う2本のバーび間を移動しながら、さまざまな振り子運動や回転運動を行うのです。
段違い平行棒の高いバーは約2.3メートル、低いバーは約1.5mの高さで平行にならび、2本のバーの間隔は45センチですが、これは競技者の身長によって多少加減することもできます。バーは弾性に富み、競技者はその反動力を利用してはずみををつけます。
女子の体操競技は4種目からなり、段違い平行棒の他に平均台、跳馬、床運動が行われますが、各種目ともその型の美しさと動きの連続性が重要視されます。
※1983年当初の説明です。
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切手
フランクリンミント社
ユーゴスラビア
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