グレナダ/1991年12月2日発行 ジョージ・スチブンソンとその機関車(鉄道創業期の機関車-5)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『スチブンソンの改良型 2-2-0機関車 <プラネット>』

 スチブンソンが製作してレインヒルの機関車コンテストに出品し、1等賞金を獲得して同鉄道の最初の標準形となった0-2-2機関車<ロケット>は、小形ながらまことに性能の良い機関車で、良好な運転成績を示し、以後の蒸気機関車の進歩発展に大きく貢献した、しかし、2個のシリンダがボイラの前部両側のかなり高い位置に、45度に傾斜して取り付けられていたため、運転中の横揺れが激しく、機関士を悩ませた。

 ロバート・スチブンソンはこの欠点を解消するために、シリンダを水平にして台枠の内側、ボイラの直下に移し、そのために車輪と従輪の位置を前後逆にして2-2-0の車輪配列として新形式の機関車<プラネット>形を開発してリバプール・マンチェスタ鉄道に提供した。横揺れはほとんど解消し、性能も一段と向上して上々の成績を示し、その後10年間にわたって、同鉄道の標準形機関車として活躍した。

※発行当時の説明です。

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