グレナダ/1991年12月2日発行 ジョージ・スチブンソンとその機関車(鉄道創業期の機関車-3)【STEAM LOCOMOTIVE STAMPS OF THE WORLD】

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『蒸気機関車の父ジョージ・スチブンソン(1781-1848)』

 ジョージ・スチブンソンは幼い時に父に従って、イングランド北部のワイラム炭鉱で働いていたが、夜間の工業学校に通って機械学を習得し、20才で炭鉱の技術員となった。当時各地の炭鉱で、石炭やズリ(石屑)の運搬用としてぼつぼつ蒸気機関車が使われるようになっていた。彼はその修繕などを手掛け、1814年には、最初の機関車<ブルッヘル>の製作に成功した。

 発足したばかりの世界最初の公共用の鉄道、ストックトン・ダーリントン鉄道から迎えられてその主任技師となり、1825年9月27日、同鉄道の開通式には、自作の機関車<ロコモーション>を使って、開通初列車の運転に成功した。

 さらに1828年にはリバプール・マンチェスタ鉄道の主任技師に就任し、1829年の会社主催の機関車コンテストには、息子のロバートと共同製作した機関車<ロケット>を出品して、みごとに1等賞を獲得した。

 その後は機関車工場の経営は息子のロバートに任せ、自らは国内に乱立した多くの鉄道の軌間の統一に尽力して「標準軌間」を確立したり、また鉄道建設コンサルタントとして、イギリス国内はもとより、スペイン、ベルギーなどヨーロッパ各国の初期の鉄道の建設を指導した。

 1848年、67才で世を去ったが、「鉄道の父」たるに相応しい偉大な功績を称えて、彼の肖像とその機関車を描いた切手が、世界各国で数多く発行されている。

※発行当時の説明です。

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