サンマリノ/今日の課題-エイズ 1988.9.19【World Topics Stamp Collection】

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『世界初のエイズ撲滅キャンペーン切手』

 1988年10月10日から14日まで、エイズ国際会議はサンマリノで開催されるのを記念して、サンマリノ郵政は、今日の課題としての「エイズ撲滅」をクローズ・アップした。現代の奇病「エイズ」への警告と明るい未来のために、世界初のエイズ撲滅運動の切手を発行し、エイズ問題に率先して取り組む姿勢を見せている。

 後天性免疫不全症候群-通称エイズ。このウイルスは、生体の免疫機構を破壊するため、健常者だた普通は発病しない細菌やウイルスにも侵されるほか、進行するカポジ肉腫という悪性の皮膚がんになったり、脳の神経を侵される。難治性で、ほとんどが発病から3年以内に、主に感染症で死亡する。ここ数年間に、なぜ患者が爆発的に増えたかについて、アフリカのジャングルに生息する動物だけに感染していたウイルスは突然変異を起こし、免疫力をもたない人間の世界に広まったのではないかとされているが、まだ確認されていない。今のところ、エイズウイルスそのものを破壊する決定的な治療薬はなく、エイズを予防するためのワクチンび開発について、世界中の研究者が懸命に模索中である。

 切手のそれぞれの図案は以下のとおり。

▷250リラ「根源」
-悪のねもとと、そこから生え伸びる「生」の象徴といての大樹。

▷350リラ「目標」
-エイズの根絶を象徴する、ひび割れたAIDSの文字。

▷650リラ「病原菌」
-解明すべきウイルスを、解かなくてはならないロープの結び目に象徴。

▷1000リラ「情報」
-病気の蔓延を防ぐための有効な手段。

※1988年当初の説明です。

#切手

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