日本・中国/日中平和友好条約10年 1988.8.12【World Topics Stamp Collection】

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『「日中友好」から二度目の同時発行』

 日本と中国の国交は、1972年9月29日の日中共同声明によって回復したが、この声明の第8項で、両国間の平和友好関係を強固に発展させるための条約を締結することが宣言された。これに基づいて、1978年8月12日、北京で、日本の園田外務大臣と、中国の黄華外交部長(外相)との間で署名・調印されたのが「日中平和友好条約」である。締結から10年を迎え、日中両国は、それぞれ二種類の連印切手を発行した。日本と中国が記念切手を同時発行するのは、1982年9月29日の「日中国交正常化10年」以来、2回目。

 切手の図案には、日中の友好関係を象徴するように、両国とも一つの牡丹をとりあげた。牡丹は中国の代表的な花で、中国では王花(百花の王)と呼ばれている。日本側の牡丹は、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮境内の「ぼたん園」に咲く花で、1984年に、中国の洛陽植物園から贈られたもの。

 一方、日本切手のもうひとつの図案は、パンダ。パンダは、中国の南西部にしか生息していない動物で、日中の国交が回復したことを記念して、ランランとカンカンが日本に贈られて以来、合わせて4頭が中国から贈られている、図案のパンダは1986年、東京・上野動物園で生まれたトントンの生後一年頃の姿。

 また、中国側のもうひとつの図案は、日本の「桜」。両国の代表的な花を描いた中国側の切手は、グラビア多色刷りの美しいもので、<花>トピカルの切手としても収集家を喜ばせている。

※1988年当初の説明です。

■同時発行を記念した初日カバーも発行されています。
https://muuseo.com/stamp_collection/items/154

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