イギリス/スペイン無敵艦隊との海戦400年 1988.7.19【World Topics Stamp Collection】

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『400年前の海戦が5連印刷切手に再現』

 1492年、コロンブスがスペイン女王イサベルの援助を得て新大陸を発見して以来、スペインは次々と新大陸を開拓、領有し、ポルトガルまで併合、世界最大の植民帝国を形成して、強固な海上権を獲得した。しかし16世紀に入り、フェリペ2世(在位1556-98)の治世も末期になると、スペイン国内の政治も経済も、徐々に衰退の色を示してきた。そこで、フェリペ2世は、スペイン海軍の補強・再建を図るために、戦艦127、船員8,000、陸軍19,000、砲2,000を持つ大艦隊をつくり、イギリス遠征を計画、巻き返しを図ろうとした。このときの大艦隊が<無敵艦隊>、通称<アルマーダ>である。この歴史に残る。イギリス・スペインの海上戦のもようが、5連印の切手に再現された。

 アルマーダは、最終的にイギリス本土に上陸することを予定していたが、ワイト島沖でイギリス艦隊をとらえようとして失敗、カレー沖では決定的打撃をうけて敗走、残った船も半数が嵐にあって沈没した。アルマーダの敗北は、イギリス海上の覇者とする転機であり、イギリスの記念切手としては実に相応しいかもしれない。切手の図案は、右から時間を追って、

▷1588年7月19日:
イギリス西南部リザード岬に向かうアルマーダ。

▷1588年7月21日:
プリマス港を出港する英国艦隊。

▷1588年7月25日:
ワイト島沖の両軍の死闘。

▷1588年7月28日-29日夜:
フランス北部カレー沖で猛攻する英国艦隊。

▷1588年7月30日:
北海の嵐に遭遇、沈没するアルマーダ

※1988年当初の説明です。

#切手

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