第3集 伊万里・有田焼(2) (伝統的工芸品シリーズ切手 初日カバー)

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 柿右衛門系のものは、写実的な日本画風の絵柄で「にごし手」と呼ばれる乳白色の素地に調和した、簡素で淡い調子の上絵付が特徴である。ややひかえ目で、左右のバランスをくずしながら独特の調和を保つ構図の絵を描き、格調が高い。このスタイルは、遠くヨーロッパのマイセン窯で、コピーが作られたほどで、外国でおおいにもてはやされた。

 色鍋島系のものは精緻な図案で気品がある、優雅で貴族的な絵柄で人を引きつけている。帆描き、だみといった基本的な技法により、うすい呉須で下絵付した染付下地に、赤、黄、青緑の三色を基調とした上絵付は、独特な文様構成とともに、色鍋島特有のものである。

※1985年当初の説明です。

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