ウスバキチョウ(昆虫シリーズ 初日カバーコレクション)

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ウスバキチョウ

アゲハチョウ科

学名:Parnassius eversmanni daisetsuzana MATSUMURA

ウスバキキョウの属するバルナシウス属は、原始的なアゲハチョウ類で、ギフチョウなどとともにバルナシウス亜種を構成している。
 この属は大別して二群に分かれる。ひとつはアポロウスバシロチョウ(P.apollo)でおなじみの赤紋を持つアカボシ群(Parnassius亜種)と、もう一つは赤紋の他に後ばねに青紋を持つものや、日本のウスバシロチョウやヒメウスバシロチョウのように紋が退化したものを含むアオモン群(Tadumia亜種)である。
 本種はアオモン群に属し、日本(北海道)の他、アルタイ、バイカル、アムール、中国東北部、北朝鮮、アラスカと広域に分布。地域ごとにあるいは地域内でも多数の亜種に分化している。
 北海道産の亜種は1926年、北大の松村松年博士によって大雪山で採集され、subsp.daisetsuzanと名付けられて記載された。
 和名のとおり、はねの表裏とも黄色で、後ばねの赤紋との組合わせが美しい。雄は雌より黄色は淡いが、黒斑や赤紋は発達している。
 北海道の中央高地の標高1500m以上の岩礫地帯に生息し、成虫は6月下旬から8月上旬にかけて現れる。同属のウスバシロチョウなどにくらべ活発で、晴れた日は敏速に飛び、高山植物の花などの蜜を吸う。
 卵は食草であるコマクサの根本に産みつけられる。ふ化した幼虫は冬を越し、コマクサの花や蕾を食べて成長する。そして蛹(さなぎ)のまま二度目の冬を越し、三年目に羽化する。
 昭和40年5月特別天然記念物に指定された。アポロウスバシロチョウはほか6種のパルナシウスが、すでに20ヵ国の切手に登場している。

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