チョウノスケソウ(高山植物シリーズ 初日カバーコレクション)

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 有名な高山植物で、ヨーロッパのロックガーデン植物として人気がある。この仲間は2種で、本州中部、北海道、千島、樺太、北朝鮮、カムチャッカ、ウスリーなどに分布している。和名チョウノスケソウは明治28年8月に須川長之助によって越中立山で採集されたからという。学名のドリアスはギリシャ神話の森の女神の名という。高山の日の当たる草地に生える常緑の草木状低木であり、茎は地面を低くはい広がっていく。ただヨーロッパのアルプスに生ずる種類は葉が直立するという。葉の大きさは1-2cm、幅1.5cm、質はやや厚く脈が明瞭である。花は白色、やや黄色を帯び、花径は約2.5cm。群落状で満開のときはすばらしい。花弁数は8-9枚。開化期は7-8月。花が終わったあとに種子がつくが、これに白毛があり、その後、チングルマのような花柱がやく3cmほどに伸び種子を飛ばすのに役立つというが、奇妙な感じがする。種子は1個。

 本種は高山植物愛好家によって栽培される。一度活着すれば丈夫であるが、夏の高温・多湿は嫌がるので平地での栽培がむずかしい。しかし福島以北では非常に楽によく伸びる。

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