速水御舟 ≪炎 舞≫(1925年) 「近代美術シリーズ初日カバーコレクション」

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1979年6月25日発行

速水御舟

明治27年(1894)8月2日東京浅草に生まれる。旧姓蒔田、本名英一。大正3年母方の姓速水を継いで、御舟と号した。明治41年松本楓湖の安雅堂画塾に入り、巽画会、紅児会に出品して頭角をあらわした。大正3年同門の先輩今村紫紅を中心に結成された赤曜会に参加、また再興院展に出品をつづけて、6年第4回院展の「洛外六題」で同人に推された。ひとつの表現が完成すると、一度それをぶちこわして、また新しい研究に着手したが、はじめ今村紫紅の圧倒的影響から出発し、ついでデューラーに関心を寄せ、徹底した写実による細密描写と、中国院体画の写生に共鳴した主観的な写実へ移り、さらにそれらに琳派風の装飾感を加味して、写実と装飾の融合をめざした。自己の画風の確立に厳しい精進を重ねた画家で、それぞれの時期に、「洛北修学院」「強の舞妓」「炎舞」「名樹散椿」「翠苔緑芝」など優れた作品を残している。昭和10年3月20日40歳で、業半ばで歿した。

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