第1集 九谷焼(1) (伝統的工芸品シリーズ切手 初日カバー)

0

 九谷焼は寛永16年(1638)、大聖寺藩内の吸坂村、九谷村で茶器類が焼かれたのが始まりと伝えられている。元禄中頃(1695頃)廃窯になったときまでのものが「古丸谷」と呼ばれ、文化4年(1807)再興以後のものが、現在の九谷焼である。

 現在は、石川県能美郡寺井町を中心に、県南の3市と2郡の4町で生産されている。上絵磁器で、製品は茶器、花器、茶道具、室内装飾、食卓用品、喫煙具等で、青味がかった素地と絵付け、特にそれぞれの時代を反映した呉須赤絵、赤絵細書、丸谷五彩(赤、紺青、紫、黄、緑)の彩色金襴等が特徴で、日常の生活用品としてより、美術工芸品的要素の強いものが多い。古九谷風、木来風。吉田屋風、飯田屋風、永楽風、庄三風渡欧、各窯の作風が源流となっていて、変化に富んでいる。一部の一貫性を除いては、ほとんどは窯元と上絵業者が分離していて、窯元-上絵業者-問屋-小売といった生産、販売形態をとっている。

 伝統的な九谷焼は、花坂陶石、大日陶石を用いて、ろくろ形式、押型形式または手ひねり形式により成形する。
 
 絵付けはすべて手描きにより、上絵付には、いわゆる九谷五彩の全部または一部を使用し。上絵付をしないものの下絵付は呉須による。伝統工芸士は現在、成形12名、上絵付28名、計40名がいる。(伝統工芸士の数は、昭和59年度現在。)

#切手
#初日カバー
#FDC
#伝統的工芸品シリーズ

Default