児島善三郎 ≪雪柳と海芋に波斯の壺≫(1956年) 「近代美術シリーズ初日カバー」

0

児島善三郎

 明治26年(1893)2月13日福岡市に生まれる。福岡県立中学校研猷館在学中から画家を志していたが、実家の紙問屋をつがせようとする父と意見が合わず。明治45年中学卒業後長崎医学専門学校へ進む。だが画家志望を捨てきれず、大正2年長崎医学専門学校を中退して上京、岡田三郎助の本郷洋画研究所に学ぶ。大正5年肺結核を病み、5年間郷里で療養生活を送る。大正9年再度上京、本格的な制作活動に入り、11年第9回二科展で二科賞を受賞して注目された。大正14年ヨーロッパに留学、主としてパリで古典を研究して昭和3年帰国、翌4年二科会会員に推された。しかし昭和5年二科会を大会、日本的感性に基づく油絵表現の確立を目指して、林武、里見勝蔵らと独立美術協会を創立する。以後同会を中心に活動し、「渓流」(昭和12年)、「東風」(昭和14年)、「花」(昭和24年)、「アルプスへの道」(昭和26年)、「婦人座像」(昭和31年)など、力強いフォルムと装飾性豊かな色彩による秀作を数多く発表した。昭和37年(1962)3月22日歿。69歳。

#近代美術シリーズ
#切手
#初日カバー
#FDC

Default