ケニア/1977 危機に瀕した動物たち【Wild Animals of the World Stamp Collection】

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【ケニア】
 東アフリカの赤道を中心に広がる国だが、海岸平野を除くと、大半は1500m以上の高原で、中央部には氷河のあるケニア山(5199m)がそびえる。一年の雨量は東京の半分ほどで、乾燥した草原にアカシアなどの樹木がまばらにはえるサバンナ地帯が多く、ここにアフリカの動物としてなじみの深い多数の野生動物がすんでいる。高原地域にわずかに残る森林には、コロブスなどの珍しいサル類や森林性のレイヨウも見られる。

●パンケーキリクガメ(リクガメ科)
東アフリカの1000mをこえる岩山にすむ陸亀。カメは普通かたい丸い甲らを持つが、このカメは手で押すとへこみ、その上平。追われると、カメとは思えないスピードで岩の割れ目などに逃げこむ。大きさは15cmほど。

●ナイルワニ(クロコダイル科)
北アフリカを除いて、アフリカの、川、沼、湖から入江の海水にすむ最も普通のワニだが、皮をねらわれて数が減ってきた。7mにもなる大きな凶暴な動物だが、母親はうんだ卵を埋め、3ヵ月後ふ化が始まると掘り起し、子を助ける。

●ヒロラダマリスク(ウシ科)
ソマリアとケニアに分布するレイヨウの一種で、全部で1000頭ほどしか残っていない。サバンナに10数頭の群れで暮らしている。切手は雄で、雌にもつのはあるが小さい。耳の内側と尾の先を除いて白いのが特徴。肩の高さは1mくらい。

●アカコロブス(オナガザル科)
アフリカ中央部に森林に分布するが、数は多くない。各地で体の毛色が違い、ケニアのは赤、黒、白と三色がめだつ。木の葉が主食で、森の中に数頭から25頭までの群れを作り暮らす。手の親指はほとんどない。大型のサルで体は約70cm。

●ジュゴン(ジュゴン科)
インド洋から太平洋西部の熱帯の沿岸に見られる海獣。クジラに似た体つきだが、歯はゾウに似る。えさも草食性で海草や海中で花の咲くアマモを食べる。人魚のモデルと言われ、子を抱きかけ立泳ぎしながら乳を与える。全長3mほど。

#切手

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