赤道ギニア/1974 自然保護シリーズ(1)【Wild Animals of the World Stamp Collection】

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【赤道ギニア】

 西アフリカの小国で、1968年スペインから独立した後、動物切手を続々と発行している。その多くは自国とは関係のない動物である。今回のセットも、全てオーストラリア産の動物を描く。有袋類はオーストラリア以外では南米、北部の一部、ニューギニアとその周辺の島にいるのみ。古い型のほ乳類で、かつてはその他の大陸にも分布した。さまざまな形が見られるが、いずれも子は非常に小さく生まれ、母親のおなかの袋のなかで育つ。
●ディンゴ(イヌ科)
オーストラリアの野生犬で、有袋類ではない。その起源については、先住民が連れて行ったのが逃げ出し野生化したとの説が有力である。夜間、単独あるいは家族で行動し、カンガルーなどを襲う。犬のようにワンワンほえない。体長1mくらい。

●オオフクロウネコ(フクロネコ科)
東部とタスマニア島の海岸から山地にかけての森林にすむ。主として夜行性で、単独で行動する。木に登る肉食有袋類としては最もどう猛。口にくわえているのはミカズキインコ。体長40~75cmで、尾はそれよりやや短い。

●コアラ(クスクス科)
オーストラリア産で最も人気のある動物だが、現地以外ではアメリカの2つの動物園にしかいない。南東部のユーカリ林にすみ、ユーカリをエサにしている。主に樹上で暮らし、地上に降りると、動作はにぶい。体長60~85cm。尾はほとんどない。

●タスマニアンデビル(フクロネコ科)
現存するのはタスマニア島のみ。昼間は岩穴や自ら掘った穴にひそみ、夜活動する。尾は長いがクマに似た肉食獣で、あごと歯は強く、骨もかみ砕く。カンガルーから鳥、魚、カエルや死体も食べる。体長50~80cm。

#切手

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