岡鹿之助≪冬の発電所≫ 「近代美術シリーズ初日カバー」

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岡鹿之助

明治31(1898)7月20日劇評家岡鬼太郎の長男として東京に生まれる。明治45年14歳の時、父の知人であった岡田三郎助に師事して素描を学んだ。大正8年東京美術学校西洋画科に入学。同13年卆業後パリに留学、藤田嗣治の指導を受けながらサロン・ドートンなどに出品した。しかしフランス人の絵の中に自分の絵を置いてみて、自分の絵のマチエールのみすぼらしさにあらためて驚き、油絵の顔料やキャンパスについての基礎的な研究をつづけ、堅固で美しい独特のマチエールを習得した。昭和14年帰国、同15年春陽会に会員として招かれたが、戦後春陽会や現代日本美術展などを中心に「遊蝶会」(昭和26年)、「雪の発電所」(昭和31年)、「群落(A)(B)」(昭和37年)などの作品を発表し、造形の秩序と骨格を追求しながら、その上に画家の情感に溢れる豊かな心象世界を築いていく表現は高い評価を与えられ、その周辺に熱烈な愛好者を集めた。昭和47年文化勲章を受章。昭和53年4月28日79歳で歿した。

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