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テディベア
の世界

欧米では、生まれてきた子供にテディベアを与える習慣があるそうです。あるときは友達として、あるときは兄弟として、その子供はテディベアに話しかけ、悩みを打ち明けたりしながら友情を築き、一緒に成長をする。とても、素敵な話ですね。
一方で、100年以上も愛され続けたテディベアは世界中にファンを作り、コレクタブルアイテムとしても楽しめるようになりました。1900年代の”アンティーク・テディベア”を集める人。テディベア作家が作る個性的な1点物のテディベアを集める人。毎年、英国ハロッズが発売する ”Year Bear(イヤーベアー)”を集める人。
今回のテディベアの世界では、テディベアが誕生した歴史、テディベアを集める楽しさ、テディベアの魅力を紹介しています。ぜひ、テディベアが生み出す ”ぬくもり” を感じてみてください。 ミューゼオ・スクエア編集部

特集「テディベアの世界」で登場するテディベアたち

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テディベアの歴史を振り返り、世界中で愛されている理由を知りたい

1902年に起きた米国ルーズベルト大統領の熊狩りの事件を発端に、奇跡的に生まれた「テディベア」の愛称。そして、1900年初期に米国で発生したテディベア・ブームは、すぐさまに世界中へと伝播し、数多くのファンを作り出した。「熊のぬいぐるみ = テディベア」というほど一般的な言葉になった「テディベア」の歴史を振り返り、世界中の人に愛されている理由を探ってみた。

個性的なテディベアに出会いたい

テディベアは、ざっくりと2種類に分類ができる。
ひとつは、ファクトリー(工場)が作るテディベア。ドイツのシュタイフ社、イギリスのメリーソート社などが代表格である。
もう一つは、個人のテディベア作家が作る、手作りのテディベア。1980年代になると、テディベアを作るための材料であるモヘアの価格が下がり、個人でも気軽に購入ができるようになり、世界中でユニークなテディベア作家が登場した。日本でも数多くのテディベア作家が活躍しており、彼女たちが作る個性的で魅力的なテディベアを紹介したい。

テディベアが買えるお店に行きたい

テディベアは、実際に触って、ハグをすることで、”ぬくもり”を感じることができる。ここでは、テディベアを専門に扱っているショップを紹介。ぜひ、実物のテディベアに眺めて、触れて欲しい。
お店にはたくさんの種類のテディベアが並んでいるので、比較をしながら、自分にピッタリの素敵なテディベアが見つかるもしれない。
*随時、お店・ミュージアムを追加予定!

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    Dear Bear 目黒店

    東京都品川区上大崎2-13-29-1F

    テディベア・ファンの間で人気が高い「チーキー」。
    イギリスのMERRY THOUGHT(メリーソート社)が生み出したチーキーは、微笑ましい表情と、クリッとした瞳が特徴で、世界中の多くのファンから愛されている。

    Dear Bear目黒店では、1990年代からメリーソート社の輸入代理店となり、店舗には豊富な種類のチーキーが陳列されている。その横では、シュタイフ社やハーマン社などのテディベアも揃っており、いろいろなメーカーのテディベアを比較しながら、お気に入りのベアを見つけることができるのは嬉しい。

    店内では、ファクトリー(工場)で作られたテディベアと共に、テディベア作家が作成したテディベアも企画展として展示されていた。私が訪れた12月には「ノエル展」として、クリスマスのコンセプトで作られたテディベアが並んでいる。月に1、2回の頻度で、企画展は切り替わるので、興味がある人はホームページで確認してほしい。

    DearBear目黒店では、オーストラリア生まれの動物のぬいぐるみ「HANSA(ハンサ)」にも注力をする予定である。リアルな動物の表情で作られた動物のぬいぐるみは、欧米の自然史博物館の売店では必ずと言っていいほど見かける。子供の教養として、可愛いぬいぐるみもいいが、リアルな動物の表情を伝えるのも必要であるとの考えなのだろう。

    帰り際に、DEAR BEARの店舗を運営している「株式会社かなる」の営業担当である松原さんに、テディベアの魅力を訪ねてみた。
    「テディベアを目の前にすると、顔がニッコリしますね。”癒し”という表現が正しいのか分からないですが、テディベアには人を幸せにする魅力があると思います。そんなテディベアを日本で紹介できることが、僕らにとって嬉しいことです。」

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    シュタイフ青山

    東京都港区南青山3丁目13-24 サウス青山テックビル

    シュタイフ社(Steiff)は、1880年にドイツで誕生し、世界で初めてテディベアを作ったことで有名であり、テディベアを語る上で欠かすことの出来ない歴史的なトップブランド。ドイツの職人の手作業で一体ごと丁寧に作られた伝統の逸品は、歴史にも度々登場し、その文化的価値、芸術性は、世界中で高い評価を得ています。

    シュタイフ社のテディベアで特徴的なのが、耳についているタグ「ボタン・イン・イヤー」。1900年代初期のシュタイフ製品を復刻したレプリカモデル、もしくは、地域限定、数量限定、年度限定などの限定モデルには、耳についているタグにシリアルナンバーが刻まれています。

    2013年11月にオープンしたシュタイフ青山店は、オシャレなお店が集まる青山通りに面しており、ショーウィンドウには飾られた愛らしい子供服とテディベアが目印のフラグシップ・ショップ。

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    伊豆テディベア・ミュージアム

    静岡県伊東市八幡野1064-2

    1995年にオープンした日本初の本格的なテディベア・ミュージアム。
    1960年以前に作られたアンティーク・テディベアや、世界中のテディベア作家が作った1点物のオリジナル・テディベアなどが数多く展示されている。また、館内では動くテディベアや、触れるテディベアもあるので、小さな子供から大人までが楽しめる。そして、館内は写真撮影が全てOKなのが嬉しい。
    館内には、自然にたっぷりの中庭、休憩できるティールーム、テディベアが購入できるショップもあるので、ゆったりと時間をかけて楽しめるミュージアム。

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    Ritti Bear リッティ ベア

    大阪市北区長柄東1-5-21-1403

    当店はテディベアの販売・修理・教室・手作り材料なども豊富に取り揃えた全国的にも数少ない専門店として1998年から大阪で営業しています。
    店内はアンティークに囲まれ、おもちゃ箱をひっくり返したような可愛いテディベアやアニマルであふれています。

    販売:シュタイフ・メリーソートなどメーカーベアや国内外のアーティスト150〜200名の作品を取り扱っています。

    修理:傷ついたテディベアやぬいぐるみの修理・クリーニングを受け付けております。プロの作家達の手により愛情を持って修理致します。

    教室:Kuma's House 樋口 こ春先生 TEDDY PAPA 佐藤 真也先生のテディベア手作り教室1クールレッスン[ 大阪 ]と1dayレッスン(体験教室)
    全国13箇所 [ 札幌・青森・新潟(柏崎・糸魚川)・東京(秋葉原・国立)・岐阜・名古屋・京都・大阪・神戸・福岡・大分 ] 随時開講中です。

    企画制作:個人様から企業様向けまで、手作りオリジナルテディベアの企画・制作やテディベアの広告掲載・貸し出しなども行っています。

    RittiBear Artist Museumと題して各作家が心を込めて、手作りで制作した作品と、その作品に対する思い・制作上のモットー等、作家のプロフィールページとして気軽に御覧頂けるミュージアムをWEB上で運営しています。毎月一人の作家にスポットを当てRittiBear Pick Up Artistととしてご紹介、作家の素顔や日常などをご覧頂ける特集ページとしてWEB上に掲載しています。
    (文 / リッティ ベア・スタッフ吉岡様よりコメントを頂きました)

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    萌木の村メイフェア

    山梨県北杜市高根町清里3545

    1995年 山梨県 清里 萌木の村内に英国の生活雑貨店としてOPEN。
    以来、 常時200体を越える「アーティストテディベア」と英国の香りを感じさせる「モノ」、八ヶ岳カントリーライフを充実させる「ガーデン&LIFE用品」、手づくりクラフトやアンティークなどの「一品モノ」などを販売。

    「生活に潤いを与える『モノ』を提案するショップ」を常に意識して営業しております。
    テディベアはアンティークベアからシュタイフ、メリーソート、アーティストベアどれも展示ではなく、販売商品として店内展開。

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    飛騨高山テディベアエコビレッジ

    岐阜県高山市西之一色町3-829-4

    1999年に誕生した飛騨高山テディベアエコビレッジは、エコロジーをテーマとするテディベアミュージアムです。
    およそ築200年の古い建物を、環境に負荷のかからない素材を使いながら再利用しつつ、モノを大切にする心を養っていきたいという理念に基づいて生まれました。
    古くから愛されたかわいらしいテディベたちが伝えていること。それは単に古く貴重であるとか、愛らしさだけではありません。
    100年という時を経て、テディベアという愛くるしいぬいぐるみから見える世界は例えば動物たちの暮らす世界であったり、バックグラウンドとなる各国の文化であったり様々です。そして現代のテディベア作家さんからは現代社会の抱える環境問題も提起されています。
    <ウィーン ハプスブルク家からやってきたベア>
    1903年にウィーンハプスブルグ王家がドイツ・シュタイフ社に特別依頼したフランツ。
    これはハプスブルク家直系の伯爵フランツ・クレメンツウォルドブルグ氏によって長年所有されていました。1999年の飛騨高山テディベアエコビレッジがオープンに際してその貴重なベアをクレメンツ家から譲り受けました。
    マルガレーテ・シュタイフの息吹を感じるこの貴重なベアはエコビレッジのトレジャーとして大切に展示されています。
    ( 文 / 飛騨高山テディベアエコビレッジ・館長 瀬戸山様よりコメントを頂きました )

テディベアをもっと知るために本を読みたい

100年以上の歴史があるテディベアには、世界中の愛好家がおり、たくさんの書籍が出版されている。各々の書籍では、テディベアの歴史や名前を紹介しているものから、テディベアの作り方、テディベアの洗い方を紹介。なかには、テディベアを作るための型紙を付録にしている本まである。
そんなユニークなテディベアの本をいくつか紹介。

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    TED―テディベア大全

    扶桑社 1993-10

    テディベアに関する”ストーリー全集”と呼んでもいいほど内容が充実している1冊。
    テディベアの歴史にて発生した事実を、コンパクトな記事として紹介しているので、この1冊を読み終える頃には、テディベアの知識が身についている。
    また、アンティークのテディベア写真が数多く紹介されているので、テディベアの写真集としても楽しめる。
    現在は絶版のために入手するのが困難ではあるが、「テディベアの世界」を踏み入れる際に、ぜひ読んでおきたい1冊である。

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    テディベアを抱きしめたい

    集英社 1995-04

    女性ファッション誌で有名な「nonno」が、テディベアを特集した1冊。
    他のテディベア本と大きく違うのは、実際にテディベアを自分の手で作るための実用書になっている。
    世界中で活躍しているテディベア作家の紹介と共に、なんとテディベアを作るための型紙が付録されているのだ。
    もちろん、テディベアの歴史や博物館の紹介、テディベアが買えるお店も紹介されているので、テディベアを作るのは難しそうと考えている人でも、楽しく読める一冊。

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    テディベア大百科―世界一くわしいテディベアの本

    日本ヴォーグ社 1993-04

    英国ロンドンにある「Victoria and Albert Museum」に努める、ポーリン・コックリル女史が作り上げた1冊。
    ”世界一くわしいテディベアの本”というタイトルが物語るように、内容が濃いのが特徴。特に、テディベアの構造や材料などを分解して、当時の歴史背景と絡めてパーツ紹介をしているのが大変ユニーク。時代を重ねて、テディベアを作るための材料や製法が進化していく過程を追うことができ、面白い。
    また、アンティークのテディベアが大きなページ一面に紹介されているので、細かいディテールを確認することができるのが嬉しい。
    テディベア好きな子供が、楽しく読める1冊ではないだろうか。

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    しんのすけ物語―テディベア・ファミリー

    扶桑社 2001-12

    ROSE BEARの作家名で活躍している吉川照美さんの代表作である「しんのすけ」を描いた、フォトエッセイ。
    テディベアの写真集なのに、”しんのすけ”が本当に動いているかのように見えるから不思議。その理由は、表情が豊かな写真が多く、感情移入が出来るからだと思う。
    心が温まる一冊。
    ほのぼのとした気分になりたいときにオススメしたい本です。

Special Thanks
  • 監修者
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    吉川 照美

    1988年、東京の雑貨店でアンティークテディベアと出会い、オリジナルテディベアの制作を始める。故郷の新潟で輸入雑貨店ROSE BEAR®をオープン、自作のテディベアが人気を呼ぶ。その作品は国内外で評価され、数々の賞を受賞。1993年の日本テディベア協会創立時から2010年まで、協会理事も務めた。「しんのすけ物語」(扶桑社)、共著「ひとつになりたいよ」(ソフトバンクパブリッシング)などの著作もある。現在は新潟を拠点に作家活動を展開中。

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