具体とは?

具体美術協会のこと。1954年、戦前から関西における前衛のパイオニアとして活躍していた吉原治良を中心に結成された団体。

グループ名は、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」という思いをあらわしている。

白髪一雄の足で描く絵画、嶋本昭三の絵具を投げつける絵画、村上三郎の紙を突き破るパフォーマンス、田中敦子の電気服など、特に初期のラディカルな活動で知られる。50年代後半からはミシェル・タピエとの交流によりアンフォルメルの代表的グループと見なされ、海外進出を果たす。これ以降絵画が活動の中心になり出すが、66年にアラン・カプローから初期の活動をハプニングの先駆として評価される。日本万国博覧会への参加をピークに終息に向かい、72年の吉原の死を機に解散。80年代中頃に国内外で回顧展が開催され再評価の機運が高まり、現在ではもの派と並んで日本の現代美術を代表する国際的動向に位置づけられている。

「具体」の作品は、当時日本ではほとんど売れなかったため、優れた作品の多くが欧米の美術館やコレクターの所蔵になっている。

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