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これがビートルズだ (講談社現代新書)

講談社 2003年

本のタイトルは、ビートルズファンに対して強気なメッセージであるが、内容を読めば納得。
ビートルズの公式曲213曲を、全て1曲づつ1ページを使って詳細に解説をしているのが特徴的である。
さらに面白いのが、ビートルズの曲に対して全てを褒めていないこと。私的な意見を入れて、”これは理解できない”などのツッコミを入れるている点に、とても好感度が持てる1冊。

筆者からのコメントでも、
”なお今回の執筆を通じて、自分なりに新たに発見したことがいくつかある。たとえば『フォー・セール』に収録されている《ワーズ・オブ・ラヴ》。一般にはジョンとポールのコーラスとされているが、ポールではなくジョージとの結論に達した。これについては自信がある。しかし新発見とはいいながらも自信に欠けるものもないわけではない。あとは読んでいただいた方々の”耳”に委ねたいと思う。”
このように、上級者向けの新たな発見の記載があると同時に、ビートルズ初級者に対しても理解できる内容である。