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カントリーライフへの憧れ詰まった一足、ダナースラッシャー(Danner Slusher)_image
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カントリーライフへの憧れ詰まった一足、ダナースラッシャー(Danner Slusher)

世にはさまざまな収集癖をもつ人がいますが、我が編集部にも強いこだわりがあるモノ好きがここにひとり。他の人からは「何をそこまで」と言われても、好きなモノはやっぱり好き。Muuseo Square編集長・成松が自身の愛用品をひっそりと語る連載です。今回は、雪降る季節にも活躍するアウトドアブーツについてです。

取材日: 2016年2月5日

取材/廣瀬 文

MuuseoSquareイメージ

 寒さが一層厳しくなる時期になると思う。「そろそろガムシューズの季節だな」と。年に数回と着用頻度は低いが、ダナースラッシャーはしっかりと我が家の靴箱にメンバー入りしている。豪雪豪雨を相手にしてもへこたれない一足。悪天候でグラつく足元をしっかりと支えてくれる私の頼もしい助っ人なのだ。今年に入って訪れた積雪の日も、オフィスへ向かう足取りは重たくなく、むしろ軽快だった。1日履いて家路に着いた際も足が冷えていなくて快適。装備するアイテムで気分もずいぶん違ってくるものだ。

MuuseoSquareイメージ

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 ダナースラッシャーはもともと湿地帯や水辺を歩く目的のために作られたハンティングブーツ。昆虫や動物が大好きだった幼少期からいつも野山を歩いていた大学生時代まで、比較的山に入る機会が多く、アウトドア用品も身近な存在だった。(周囲からは意外と言われるが……)大学生の当時はいくつかのアウトドアシューズを愛用し、アウトドアと縁遠くなったその後もダナーのマウンテンライトを街中で愛用するほどアウトドアシューズが好きだった。雑誌のアウトドアシューズ特集でガムシューズの存在を初めて知り、いつか履いてみたいと憧れるように。もともと好きだった革素材に、テイスト違いのゴムを組み合わせたデザイン。水陸両用で活動するカモノハシを彷彿とさせるユーモラスな形に心惹かれたのだ。
月日が経つなかでしばしその憧れは眠っていた。しかし、ある豪雪の日に革靴を濡らしてしまったタイミングでハッと目を覚ました。「ガムシューズがあるじゃないか!」と。
そんな時選択したのがダナー。ダナーブランドのアイテムは質実剛健。そしてクラッシックな容姿と常に時代の新素材を取り入れた機能、その新旧の掛け合わせにグッときた。

MuuseoSquareイメージ

 普段は仕事着と相性の良い革靴を愛用しているため、着用頻度こそ少ないが、カントリーテイスト漂うダナーの靴には「いつかこんな暮らしをしてみたい」という私なりのロマンがある。ダナーは米国ブランドなのだが、私なりにイメージする、履くに相応しいと思う場所は、大好きで時々訪問するイギリス・デボン州南部にあるダートムア。荒地という意味をもち、コナン・ドイルの小説「バスカヴィル家の犬」の舞台にもなった場所だ。ダートムアの沼地をこのダナーブーツで散策してみる。花崗岩がごろごろとしている小高い丘に登り、広々と続く地を眺めながらコーヒーを飲む。そして、いつかジビエ料理をこしらえてみたい……。そんなイギリスの片田舎でカントリーライフをおくる自分の姿を想像してみるのも面白い。

いつかその時がきたら、このダナースラッシャーには茶ツイードジャケットを合わせて過ごしたいものだ。

愛用のダナーブーツたち。アウトドアブーツは色々と試して比較してきたが、このダナーブランドに行き着いた。

愛用のダナーブーツたち。アウトドアブーツは色々と試して比較してきたが、このダナーブランドに行き着いた。

黒のマウンテンライトは数年前に購入した新入り。昨年の夏のイギリス旅行、このブーツでダートムアの地を踏みしめた。

黒のマウンテンライトは数年前に購入した新入り。昨年の夏のイギリス旅行、このブーツでダートムアの地を踏みしめた。

20年前に購入したこのマウンテンライトは今も現役。月日を共にして随分足に馴染んできた。

20年前に購入したこのマウンテンライトは今も現役。月日を共にして随分足に馴染んできた。

これも20年前に手に入れたダナートレイルレザー。当時限定品で販売されていたもの。今では中々手に入らないレアものでもある。

これも20年前に手に入れたダナートレイルレザー。当時限定品で販売されていたもの。今では中々手に入らないレアものでもある。

◆ガムシューズ(ガムシュー)とは◆
ゴム製アウトソールで防水性に優れたアウトドアシューズ。一説にはソールのラバーがチューインガムを踏んで貼りついた様に見えることから呼ばれるようになったとも。ガムシューズの代表的なブランドとしてL.L.Beanのビーン・ブーツが有名。


◆ダナーとは◆
1923年アメリカのウィスコンシン州で創業したブーツブランド。
もともとは森林伐採用のワークブーツを作成販売していたが、その頑丈で長持ちさせるノウハウを生かし、ミリタリーブーツや、多くの革新的なブーツを世に送り出してきた。1952年、アメリカで初めてビブラムソールを用いてクライミングシューズを販売。1980年世界で初めてゴアテックス使用ブーツであるダナーライトを発表している。

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