灰鉄ざくろ石 Andradite (ギリシャ産)

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ギリシャのセリフォス島はアテネ南方の多島海に浮かぶ縦横7~8キロ程度の小さな島である。
このあたりはどこもかしこもスカルン(接触変成帯)だらけで、いわゆるスカルン鉱物の宝庫といわれている。
アンドラダイトは、「普通のざくろ石(コモン・ガーネット)」または「黒ざくろ石」と呼ばれるが、この産地ではスカルンの晶洞や亀裂を灰鉄輝石が縁取った上に、黒~茶色~こはく色の12面体あるいは偏方24面体の整った結晶形をなして産出する。
白いカルサイトとの対比が実に良い。

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