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AFRICANUS The Great Battles of History Series
「アフリカヌス」は、GMT社が発売しているGBOHシリーズ第2弾「SPQR」のシナリオモジュール第5弾です。内容は、第二次ポエニ戦争後期に活躍した共和制ローマの政治家・軍人のスキピオ・アフリカヌスが率いた2つの戦いが収録されています。 バエクラの戦い B.C.208 バエクラの戦いは、第二次ポエニ戦争中の紀元前208年に、イベリア半島のローマ軍を率いるスキピオがバルカ率いるカルタゴ軍と戦った大規模野戦です。カルタゴ軍は3人の将軍に率いられて3つの部隊に分かれており、スキピオはこれらの部隊を個別撃破する試みに出ました。バルカ率いるカルタゴ軍に狙いをつけたスキピオは軍を3つに分け、カルタゴ軍に対して包囲作戦を敢行、丘に陣取るカルタゴ軍に苦戦するもこれを撃破、カルタゴ軍はピレネー山脈を越えてガリアに撤退します。 イリッパの戦い B.C.206 イリッパの戦いは、第二次ポエニ戦争中に発生したローマ軍とカルタゴ軍の戦いのひとつで、ローマ軍の勝利によってヒスパニアのカルタゴ勢を一掃した戦いです。 B.C.208年に起きたバエクラの戦い、翌年のメタウルスの戦いと大規模会戦で連敗したカルタゴ軍は、軍を立て直すためヒスパニアを支配していたバルカ家を中心に7万4千の兵をイリッパの平原に集結させます。これに対しスキピオ率いるローマ軍は軍勢4万8千人をもってイリッパに向かいます。早朝に仕掛けたスキピオの奇襲及び両翼に配置されたローマ重装歩兵の活躍もあってローマ軍が快勝、カルタゴ軍は潰走します。以後ヒスパニアからカルタゴ勢が一掃され、ローマの支配下に置かれました。 #SPQR #GMT #古代戦 #GBOH #スキピオ・アフリカヌス
ルールブック(12P) ユニット120個 エラッタ1枚 A2カラーソフトマップ 2本 SPQRバトルモジュール5 会戦級ちょこ大佐
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BITTER EINDER
『ビターアインダー』は、1899年から1902年までの間発生した、イギリス帝国とイギリス植民地化に抵抗する南アフリカの独立ボーア人共和国であるオレンジ自由国及びトランスヴァ―ル共和国との「第二次ボーア戦争」をシミュレートしたゲームです。 事の発端はトランスヴァ―ル共和国で金の鉱脈が発見されたことでした。何千ものイギリス人がケープ植民地からトランスヴァ―ル共和国になだれ込み、金鉱山に群がりました。彼らは勝手に鉱山近くに移り住み、勝手気ままに行動したため、近隣は瞬く間にスラム街と化していきます。トランスヴァ―ル共和国は彼らに投票権を与えず、金発掘に重税を課したために、両者の関係は悪化していき、イギリス帝国は全てのイギリス人にボーア人と同様の権利を要求し、ボーア人は全てのイギリス人にトランスヴァ―ル共和国及びオレンジ自由国から出ていくように最後通牒をつきつけますが、両者の話し合いは決裂、戦闘状態に入りました。 当初は民兵部隊しかいないボーア人軍に対して楽観視していましたが、予想以上のボーア人の抵抗によりイギリス軍は苦戦し、その戦法は手段を択ばないものに変わっていきます。ゲリラ戦を展開するボーア人を無差別に強制収容所に入れ、焦土作戦を展開し、非人道的な施策で世界の避難を浴びます。 結局、兵士の大量投入によってイギリス軍が勝利し、オレンジ自由国、トランスヴァ―ル共和国は消滅して戦争は終結しました。 『ビターアインダー』は、この第二次ボーア戦争を1899年の10月9日に発令された大統領のイギリスに対する最後通告から、1902年5月31日の戦争終結までをシミュレートしています。 #ボーア戦争
ルール(14P) ユニット264個 22×34インチソフトマップ1枚 プレイヤーディスプレイシート1枚 6面体ダイス2個 ? AtO#13 作戦級ちょこ大佐
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FIRE TEAM modern squad level command
『ファイヤーチーム』は、近未来に西ドイツでアメリカ軍とソビエト軍が激突したとしたら、という架空戦をシミュレートしたゲームです。ユニットは分隊、戦車1両、指揮官、ヘリ1機のスケールで表されています。シナリオは12本あり、スコードリーダーのようにシナリオシート方式で提供されています。 近未来の架空戦と言ってもゲーム自体の発売が1987年と30年以上前であり、当時想定した近未来なので武装や戦車能力などは今見ると少し見劣りします。これは全ての架空の近未来戦がテーマのゲームの抱える問題でもあるのですが。 #架空戦 #近未来
ルールブック(32P) 11×17インチソフトマップ4枚 カウンター520個 シナリオシート6枚 プレイヤーシート4枚 コマンドディスプレイシート2枚 6面体ダイス1個 トレイ1個 12本 ? 戦術級ちょこ大佐
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THREE BATTLES OF MANASSAS
「第一次ブルランの戦い」 第一次ブルランの戦いは、1861年7月21日に発生した南北戦争の陸上戦では最初の大会戦です。初期の戦いの為、南軍北軍ともに準備も整わないあわただしい戦いでした。結果は南軍の勝利で終わっています。 「第二次ブルランの戦い」 第二次ブルランの戦いは、1862年8月28日に発生した東部戦線での戦いです。リー将軍率いる南軍北バージニア軍が、ポープ少将率いる北軍と対決し、北軍が崩壊しブルラン川の後方に撤退、これも南軍の勝利で終わりました。 「1863秋ブルランの戦い」 もし63年にも同じマナサスで会戦が行われていたら、という架空戦です。 『マナッサスの3つの戦い』は、ひとつのパッケージに複数の(この場合3つ)違ったテーマのゲームが入っている、いわゆる3in1ゲームです。CWBシリーズの第14弾で、採用システムは勿論自然語命令システムとなっています。 ひとつのめゲームは1861年7月21日に発生した第一次ブルランの戦い、二つ目のゲームは1862年8月28日に発生した第二次ブルランの戦い、最後は1863年に発生したと仮定した架空戦です。全てCWBの共通ルールでプレイできるのですが、それぞれ特別ルールも多少設定されています。 #CWBシリーズ #ブルランの戦い
シリーズルールブック(?P) シナリオルールブック3冊 ユニット560個 22×34インチソフトマップ3枚 6面体ダイス1個 3本(3in1) CWBシリーズ 作戦級ちょこ大佐
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FIRST BLOOD
1861年7月21日、バージニア州マナサスで発生した北軍と南軍の戦いは、第一次ブルランの戦いと呼ばれ、南北戦争最初の大規模陸上戦闘でした。南北戦争初期の戦いのため、両軍とも急遽集められた雑兵同士の戦いとなり、初めは北軍が優勢でしたが、やがて南軍が将軍の指揮により盛り返し、北軍をワシントンD.C.まで押し返し大勝しました。兵力で劣勢の南軍が初期の会戦で勝利したことは、その後に続く南北戦争を長期化させる要因となったのです。 第二次ブルランの戦いは1862年8月28日に南北戦争の東部戦線で発生しました。南軍リー将軍率いる北バージニア軍が、北軍のジョン・ポープ少将率いるバージニア軍に対して攻撃を開始、同じ場所で去年発生した第一次ブルランの戦いを上回る規模、兵数で行われます。南軍は、北軍の鉄道拠点にあった補給場所を占拠し、北軍に対して集中砲火を浴びせます。北軍はブルラン川の後方まで撤退し、今会戦も南軍の勝利で終わりました。 シミュレーションデザインインコーポレッド社(SDI)から発売された『ファーストブラッド』は、南北戦争初期の戦いのマナサス(ブルラン)における2度の戦いをシミュレートしたゲームです。南軍の勝利に終わったふたつの戦いを南北戦争独自のシステム(GBACWシステム)で見事に再現しています。 #南北戦争 #マナサスの戦い #ブルランの戦い
? GBACWシリーズ 作戦級 1Turn=? 1へクス=? 1Unit=?ちょこ大佐
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Right Fierce & Terrible
百年戦争とは、 フランス王国の王位継承権争いを発端に、フランス王国を治めるヴァロア朝と、イングランド王国を治めるプランタジネット朝及びランカスター朝とが争った戦いである。初めは諸侯の領地争い程度であったが、次第に国内の多数の領主を巻き込んで長期の戦いに発展した。結局争いは休戦期を含めて1337年のエドワード3世によるフランスへの挑戦宣言から、1453年のボルドー陥落まで100年以上続いたことから百年戦争と呼ばれている。 『ライトフィアスアンドテリブル』は、百年戦争における最初の重要な戦い、スロイスの海戦を再現したゲームです。 1340年6月24日、オランダのスロイス港にて、イギリスのキングエドワード3世の意向を汲んだイギリス艦隊と、フィリップ6世の命令によりイギリス侵攻を目指したフランス艦隊が激突しました。百年戦争の始まりを伝えるスロイスの海戦です。この海戦は、百年戦争における重要な3つの海戦のうちのひとつとして数えられています。当時の艦隊戦は、勿論艦砲などは無く、弓による射撃の後、はしごや鍵爪によって接舷、敵戦に乗り込んで剣による白兵戦という戦いが一般的でした。船上での戦いのため、劣勢に立った側に逃げ道は無く、船から落下して溺死するか刀剣によって惨殺されるかしかありませんでした。そのため、Fierce(激烈)でTerrible(恐怖)な戦いが繰り広げられたのです。 結果、イングランド海軍がフランス海軍を壊滅させ、以降のドーバー海峡の制海権を握りました。 LPS社刊行の「Against the Odds」は、流行に左右されず、いきなりこのようなどマイナーがテーマをぶっこんで来るので好きです。先行するライバル誌S&Tとの違いを出すためにこのようなチョイスになっているのかも知れませんが、なかなか目が離せません。 #スロイスの海戦 #百年戦争
ルール(14P) ユニット140個 ラージユニット32個 22×34インチマップ1枚 プレイヤーエイドシート2枚 7本 無し 戦術級ちょこ大佐
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UP SCOPE!
『アップスコープ!』は、第一次世界大戦、第二次世界大戦、1970年代の近代戦での潜水艦の戦いをシミュレートする架空戦のゲームです。 シナリオは第一次世界大戦が3本、第二次世界大戦ものが13本、近代戦シナリオが3本用意されています。 1970年代までのアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、日本の潜水艦のデータチャートが用意されているので、自作シナリオも可能です。と言っても、既に50年前のデータなので再現可能なのは限界があります。 ちなみに、近代戦用のデータとしてソ連、イギリス、カナダ、アメリカ、オーストラリア、フランス、イタリア、西ドイツ(!)の各艦船データもあります。 潜水艦の唯一の攻撃方法である魚雷は敵艦に直撃しないと命中せず、実際に発射された後マップ上を航行し、各ターン60度単位で位置を管理されるため、まず当たりませんw。左舷、船首、右舷同時発射で3本撃っても敵艦の航行先を読んで当てるのは相当の技術が求められます。 #潜水艦戦
19本 ? 戦術級 1Turn=90秒 1へクス=200m 1Unit=1艦ちょこ大佐
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La Grande Armee(大陸軍)
「アウステルリッツの戦い」 1805年、ヨーロッパではフランスに対し第三次対仏大同盟が結成される中、ナポレオンはイギリスへの上陸を計画し、ブローニュに18万の将兵を終結させた。これに対し対仏大同盟のオーストリア軍7万がバイエルンに侵攻、ナポレオンは軍を回してこれを包囲、降伏させた。ナポレオンはそのままウィーンに入城するが、大同盟はロシア軍とオーストリア残軍を結集して決戦を挑む。ナポレオン軍7万に対し、ロシア・オーストリア8万と不利なフランス軍だったが、芸術的なまでのナポレオンの用兵指揮によってフランス軍が勝利した。この戦いはフランス、ロシア、オーストリア三国の国王が戦場に揃っていたため、三帝会戦とも呼ばれている。 「イエナアウエルシュタットの戦い」 1806年、それまでヨーロッパでは中立的立場を取っていたプロイセン(後のドイツ)だったが、フランスの覇権が中部ドイツまで及ぶに至って危機感を抱き、イギリス・ロシア・スウェーデンと共に第四次対仏大同盟を結成した。そして単独でフランスに戦いを挑むのである。しかし、フランスはイエナ・アウエルシュタットの戦いでプロイセン軍を壊滅させ、その勢いのままベルリンに入城、大陸封鎖令を発令して経済的にイギリスを追い込もうとした。そしてフランス軍はプロイセン国王を追って東プロイセンに進撃、救援に来たロシア軍とアイラウで激突した。 「エックミュールの戦い」 1809年、ナポレオンがスペインとの抗争で苦戦しているのを見てオーストリアはイギリスと再び第五次対仏大同盟を結び、バイエルンへと侵攻した。ナポレオンはこれに迅速に対応し、エックミュールの戦いでオーストリア軍を撃破し、ウィーンに入城した。続くアスペルン・エスリンクの戦いでは、ナポレオンは自身が軍を率いての初めての敗北をオーストリア軍に喫した。しかし、このままではすまされないとフランス軍は再びワグラムにてオーストリア軍と激突、これを撃破した。 『ラ・グランドアーミー』は、ナポレオン戦争をキャンペーンレベルで再現するゲームです。ゲームには3つのキャンペーンが含まれており、1805年のフランス軍がブローニュに終結してからアウステルリッツの戦いでロシア・オーストリア軍を撃破するまでの期間、1806年のプロイセンとのイエナアウエルシュタットの戦いの前後1年間、1809年のオーストリアとのエックミュールの戦いを含む前後1年間をキャンペーンレベルで再現しています。ナポレオンが一番ナポレオンらしかった年代、フランスを囲んですべてが敵国という当時のヨーロッパにおいて、四面楚歌の状態での縦横無尽のフランス軍の活躍を再現できます。 #対仏大同盟 #ナポレオン #ナポレオニック
3本 ? 作戦級 1Turn=10日 1へクス=15㎞ 1Unit=師団ちょこ大佐
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The Franco-Prussian War
「話が違う!」 1870年7月19日に、プロイセンに宣戦布告したフランスはそう叫びたかっただろう。プロイセン1国にだけ宣戦布告した筈なのに、いつの間にかプロイセンのみならずバイエルン王国、バーデン大公国、ヘッセン大公国らドイツ連邦国ら全てと戦うことになってしまっていたからだ。 「話が違う!」 フランス市民はこう叫んでナポレオン3世を糾弾した。 開戦から僅か1か月後、フランス皇帝ナポレオン3世率いるフランス軍10万は、セダンにおいてプロイセン軍に完全に包囲され、あっさりとナポレオン3世はプロイセンに投降し捕虜となった。現役皇帝がさしたる抵抗もせずにあっさりと敵の捕虜になるという、前代未聞の出来事にフランス市民は激怒し、その僅か2日後にフランス皇帝の廃位が宣言されることになる。 フランス帝国は開戦初期は僅かに勝利したものの、優秀な野戦砲とその画期的な運用法において1日の長があったプロイセンに圧倒的なまでに敗北した。これが普仏戦争である。この結果、ヨーロッパにおけるフランスの影響は低下し、逆にプロイセンを中心に統一ドイツがその軍事的優勢を強め、ヨーロッパ外でドイツとイギリスの利害が対立、第一次世界大戦に繋がっていくのである。 『フランスプロイセン戦争』は、1870年7月19日から1871年5月10日まで続いたフランス王国とプロイセン帝国(後のドイツ)が戦った普仏戦争を再現するゲームです。ゲームでは、フランス軍が負けている期間、1870年8月よりナポレオン3世がセダンにおいて捕虜になる9月3日までをプレイします。 #普仏戦争 #ナポレオン3世
1本(ベーシックルールとスタンダードルール有) 無し 作戦級 1Turn=3日 1へクス=7.5㎞ 1Unit=軍団ちょこ大佐
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For the People
1861年4月12日、南軍が合衆国のサムター要塞に向かって砲撃を開始した。4年に渡るアメリカ南北戦争の始まりである。奴隷制度存続を主張するアメリカ南部諸州のうち、11州が合衆国より離脱し、アメリカ連合国を設立、合衆国北部23州と対立、遂に戦火が開かれたのだった。リンカーン率いる北軍、デイビス率いる南軍との、近代的機械技術が本格的に使用された史上初めての戦いである。 「For the People」は、1861年から65年まで、サムター砦の戦いからアポマトックスコートハウスの戦いまでの南北戦争全体を戦略級規模でシミュレートしたゲームです。プレイヤーは、リンカーン率いる北軍か、デイビズ率いる南軍を担い、軍隊の指揮は勿論、各将軍の人事、政治的策略を駆使して勝利を目指します。 元々アバロンヒル社から1998年にボックスゲームから発売されましたが、買収直前の発売だったためルール改訂や修正のフォローがほとんど行われず、版権を買い取ったGMTより2000年に改めてルール改正ののち発売されました。その後、2006年に更にルールを洗練させた第二版、2015年に第三版が発売されるなど、戦略級南北戦争の決定版とも言えるべき人気作品となっています。南北戦争をプレイするなら必ず一度はプレイして欲しい名作です。 #南北戦争 #奴隷解放宣言 #リンカーン
ルール(40P) ユニット420個 56×86マップ1枚 カード130枚 プレイヤーエイドカード 6面体ダイス2個 4本 無し 戦略級ちょこ大佐
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White Base
『ホワイトベース』は、ガンダムシリーズの3作目『ニュータイプ(ソロモン攻略戦)』で欠けていた艦船や攻撃艇との組み合わせに重点を置き制作されたものです。新たに新ルールを追加したり、全作とのバランスを保てるように工夫されています。このエキスパンションと組み合わせることによってソロモンは勿論、ア・バオア・クーにおける戦闘、更にガンダムにおける宇宙戦闘を全て再現することができます。ユニットの中には映画に登場したコア・ブースターや小説に登場したガンダムⅢ等が追加されています。 #機動戦士ガンダム #エキスパンション #モジュール
ルール(18P) ユニット590個 マップ3枚 9本 SFシリーズ#8 戦術級ちょこ大佐
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関ヶ原
1598年8月18日、天下を獲った秀吉が62歳の生涯を閉じた。そして熾烈な跡目争いが始まった。 秀吉の死により、第二の実力者として脚光を浴びたのは家康だった。家康は、秀吉の家臣が武人派と文官派に分かれて対立・反目しているのを利用し、武人派の諸大名の懐柔と買収を始めた。これは秀吉の死の直前に交わされた五大老・五奉行間の誓約書に背くものであったが、諸大名は家康の権勢を恐れて誰もなにも意見できなかった。しかし、これを放置していては豊臣政権が崩壊しかねないと危惧したのは近江城主石田三成である。家康と残りの四大老・五奉行の間には一応和議が成立したが、五奉行の一人であった三成は、家康は本質的に豊臣の敵であると認識し、その排斥を画策し始めた。家康はその後も着々と武人達の人望を集めるとともに、戦が起こることを望んでいた。そう、秀吉亡き後の首座に着くものを決める戦いを。それには家康を憎む勢力の筆頭、石田三成に兵を起こさせるのが一番だった。そして、チャンスはやってきた。五大老の一人上杉景勝が自城の修理や武器の購入をしていたことに目をつけ、謀反の意志ありと断罪して景勝に上洛を命じた。無理な命令に従えなかった景勝に対し、家康は武人派の武将に銘じて景勝討伐の兵を挙げさせた。これを不服として、三成は大阪方で兵を挙げた。これに対し家康は小山で軍議を開き、西上して三成の軍を破ることを決議した。ここに、日本を東西に分けた大合戦が避けられないことが決まった…。 慶長5年(1600年)9月15日、徳川家康率いる東軍と、石田三成率いる西軍は美濃の国西端の関ケ原で激突した。天下分け目の関ケ原の戦いである。この合戦で東軍は、6時間に渡る激闘の末西軍を撃破し、家康は実質的に豊臣の天下を奪い取ったのである。 「関ケ原」は、関ケ原の戦いをテーマとしたシミュレーションです。しかし、合戦そのものだけをシミュレートしたものではなく、実際の関ケ原の戦いがそうであったように、家康側と三成側の事前工作を重要な要素としてゲームに取り入れています。実際に関ケ原で両軍が対峙した時、参加武将たちの大半は心に動揺を抱えていました。それは、それらの武将に対する家康側と三成側の事前工作が原因です。例えば、西軍が毛利輝元・豊臣秀頼の出陣参戦に成功していたならば、小早川秀秋は裏切らず、更に東軍武将の中から西軍に寝返るものが出ていてもおかしくなかった筈です。両軍共信頼しきれない味方を連れての合戦、それがこの関ケ原の本質であり、このゲームをプレイすることによってそれを実感できるでしょう。 #関ケ原 #裏切り
ルール(46P) ユニット?個 マップ1枚 恩賞カード?枚 武将カード?枚 情報カード?枚 戦闘・移動表2枚 調略表2枚 2本 エポックワールドぅオーゲームシリーズ#5 戦略級ちょこ大佐
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ヒトラー帝国の興亡
1939年9月、ポーランドに侵攻したドイツに対し英仏は宣戦布告、第二次世界大戦が始まった。 このゲームはその半年後、1940年春から始まります。あなたは枢軸国または連合国の最高司令官となり、陸海空3軍の指揮を執って勝利を目指します。 「ヒトラー帝国の興亡」は、第二次世界大戦におけるヨーロッパの戦いを戦略レベルで再現したゲームです。ゲームは原則として2人のプレイヤーで競われ、1人が枢軸軍を、もう1人が連合軍を受け持ちます。ゲームは1940年春から始まります。ポーランドに侵攻したドイツに対して英仏が宣戦布告を行い、そのポーランドは独ソ両国に分割支配され、奇妙な戦争と呼ばれた期間が終わったところです。史実ではドイツ軍によるノルウェー侵攻そしてフランスに対する電撃戦が行われることになります。枢軸国はドイツとイタリア、それにフィンランド、ルーマニア、ハンガリーブルガリアの小国で構成されますが、ゲーム開始時、連合国と交戦状態にあるのはドイツだけで他の国は中立状態です。連合国はアメリカ、イギリス、フランス、ソ連で構成されますが、ゲーム開始時枢軸国と交戦状態にあるのはイギリスとフランスだけで、他の国は中立状態です。枢軸国、連合国に属さない国は宣戦布告されるまで中立状態です。両プレイヤーは陸海空の3軍を指揮して勝利条件の達成を目指します。 #第二次世界大戦 #ヨーロッパの戦い
ルール(16P) ユニット148個 マップ1枚 1本 コマンドザベスト#2 戦略級ちょこ大佐
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1948:日独最終決戦
1948年11月、第三次大戦勃発! 偽りの平和の時は過ぎ去り、再び全世界が戦火に包まれた。時に西暦1948年。日本軍は中東とアフリカ、そして北米で大規模な攻勢を発動、それに対しドイツは日本本土を狙った「意志の勝利」作戦を敢行する…。 「1948:日独最終決戦」は、XTR社から発売された仮想戦ゲーム「ミシシッピ・バンザイ」と「ブラック・ゴールド」の日本語版です。両者は連結して遊ぶことはできませんが、同時期の日本軍の攻勢を扱った作戦級シミュレーションゲームです。 「ミシシッピバンザイ」 1948年、ついに日独は世界の覇権を賭けて衝突した!先に仕掛けたのは日本軍で、100個師団の兵力をもって北米大陸のハートランドで攻勢を開始した。脆弱な枢軸同盟国軍が守る戦線はたちまち突破され、第6軍はセント・ルイス市に包囲された。日本軍はバーリンデン、フォート・マディソンを占領し、シカゴ、そして東海岸を目指す。しかしドイツ軍はあらゆる予備兵力を動員し、これに立ち向かった…。スターリングラードの戦いをモチーフに、機動戦重視のシステムを用いた作戦級ゲームです。大規模な戦車戦、凄惨な市街戦、そして核兵器の使用と、これまで経験したことのない戦いを楽しむことができるでしょう。 「ブラックゴールド」 ミシシッピバンザイ作戦以上の兵力を投入し、ドイツ第三帝国の生命線を断つ、中東の大油田地帯占領を目的とした「ブラックゴールド」作戦が発動された。同方面司令官のゼップ・ディードリッヒはその無能ぶりをさらけだし、日本軍の攻勢を食い止めることはできなかった。しかし混乱から立ち直ったドイツ軍は、地の利を活かし最新鋭戦闘爆撃機P-1101を投入して日本軍の進撃を阻む…。地形が厳しく、防御側が制空権を握っている戦場…。バルジの戦いをイメージしてデザインされています。民族的、宗教的対立もルールに含まれたユニークな作戦級架空戦です。 #架空戦 #日独最終決戦 #ミシシッピバンザイ #ブラックゴールド
ルール(24P) ユニット695個 マップ2枚 1本 コマンドマガジン別冊#19 作戦級ちょこ大佐
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太平洋艦隊(完全版) Pacific Fleet
1941年12月7日、日本軍機動部隊の奇襲により太平洋戦争の火蓋はきられた。開戦当初、日本軍は破竹の勢いで進撃を続け、翌42年の5月までにはシンガポール、フィリピン、ジャワ、スマトラといった南方の主要な目標をおおむね占領した。国内は戦勝気分に沸き立ち、国民は勝利に酔いしれていた。しかし、この勝利はあくまでも見せかけのものだった。開戦から半年、一方ではようやく日本軍の奇襲から立ち直った連合軍が反撃の準備を進めていたのだ。こらからが本当の戦争なのである…。 「太平洋艦隊(完全版)」は、第二次世界大戦における太平洋方面の戦い全般を再現した戦略級シミュレーションゲームです。ゲームは基本ゲームと拡張ゲームの2つに分かれています。基本ゲームは太平洋方面のみをプレイするもので、中国大陸での作戦は扱っていません。基本ゲームがこのゲームの主要な狙いですが、中国軍やソ連軍との戦いも見てみたいという人のために拡張ゲームが用意されています。 元々は1983年にホビージャパンから、日本オリジナルのゲームとして「Pacific Fleet」という名前で発売され、プレイアブルに太平洋戦争が再現できる好ゲームとしての地位を確立していました。絶版になって以降も手軽な太平洋戦争のゲームは中々現れず、再販が望まれていましたが、2002年にサンセットゲームズが満を持して完全版をリバイバル出版したのがこのゲームです。 #太平洋戦争 #パシフィックフリート
ルール(本誌56P) ユニット600個 A1マップ1枚 A3マップ3枚 チャート3枚 9本 無し 戦略級海戦ちょこ大佐