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何のマッチラベルだか分からない
マッチ箱って、どっちが表でどっちが裏なのかってたぶん決まりはないと思うのだけれども、おそらく店の名前やメーンビジュアルの刷ってある方が表なんじゃないかな。 たとえば、首都圏の立ち食いそば屋で「富士そば」ってあるじゃないですか。 もし、富士そばがマッチを置いていたと仮定して、「富士そば」って店名と美味そうな天ぷらそばの絵や写真の載ってる面、もう片面には都内店舗の所在と電話番号がずらっと印刷されていたとして、この場合どっちが表かっていえば、たぶん富士そばと天ぷらそばの載ってる面が表という理解でいいと思うのです。 マッチラベルってほとんどの場合、箱をばらしてラベルを切り取り、スクラップブックとかに貼って保存してあるんですが、表裏が分かるようにコレクションされてるケースは稀で、その面の情報量が少ないと、もはや何の店なのか、どんな業種なのかってのがさっぱり分かりません。 今回ここに載せた6枚は、そんな中から適当に選んだものですが、いやあ、さっぱり不明ですね。 マッチラベルを印刷するときは表と裏を同時に行うはずだから、使われるインクの色も同じものになると思うんです。色なんか変えてたら金かかりますんで。 隣り合って貼ってあるマッチラベルが同色ならばバラしてあっても「この組み合わせだろうな」と類推できるんですが、そういうケースは稀でして、こういう所属不明で分類不能なものが出てしまうのです。 当時のコレクターの中でも律儀な人はスクラップブックの余白に、収集場所(店名、住所)、収集日、場合によっては誰と会った日にこのマッチを手に入れたか、みたいなことが書いてあることもあるんですが、そんなの例外中の例外ですね。 こうして私の「分類不能/不明」フォルダの中には1000枚以上の身元不明マッチラベルが存在することになるのです。 #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ
マッチラベル 不明 戦前showa_express
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秀逸なデザイン
どこにあった、何のお店なのかは分かりませんが「京極」と記されたマッチラベル。 ものすごく簡略化されたデザインだけれども、ちゃんと「京極」と読めるところがすごい。 戦前のデザインも攻めてるなあと、つい見入ってしまいます。 #マッチラベル #戦前
マッチラベル 日本 戦前showa_express
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海軍記念日特集:4
これも煙草組合のものと思われるマッチラベル。 三段空母が描かれていますね。 三段空母は「赤城」「加賀」の2隻がありましたが、これは確証も何もないですが、なんとなーく赤城をモデルに描いたんじゃないかなという気が。 艦尾の飛行甲板の支柱が加賀より赤城っぽい描かれ方なので。 #マッチラベル #戦前 #航空母艦 #赤城 #日本海軍
マッチラベル 日本 戦前showa_express
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海軍記念日特集:3
駆逐艦と思われるシルエットと錨。 そして海軍旗。 おそらく煙草組合のものと思われるマッチラベルの図柄。 広告マッチ以外にタバコ屋で売っていた定価1銭のマッチには、いろんな図柄がありました。 美人画だったり、川柳とそれに合った絵が描かれていたり、あるいは風景画だったり。 ただ、太平洋戦争が近づいてくると、時局柄、軍隊デザインのものも増えてきました。 たいていは日章旗や海軍旗、軍用機に戦車、銃を持つ兵士の姿が描かれていましたが、軍艦のものも若干ありました。 広告マッチに比べ網点の目立つ印刷でしたが、カラフルなものも結構見かけます。 #マッチラベル #戦前 #日本海軍
マッチラベル 日本 戦前showa_express
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電車に乗ったら奥まで詰めませう
混雑時だろうが閑散時だろうが、電車のドア横から絶対動かん客いますよね~。 ラッシュ時とか他の客に舌打ちされたり、体当りされてもどかないからメンタルは相当強いのだろうか。 しかし! そんなことは今に始まったわけでなく、戦前からこんな啓発マッチが出ていたとは・・・ 「出口塞ガズ 吊革フサゲ」 おそらく神戸、大阪方面と思われるものの残念ながら発行元は分かりませんが、標語としては今この瞬間でも完全に通用する内容です。 ただ描かれているのが女性ばかりというのは、現在だったら問題になりそうですね。 ※ヨレヨレで非常に状態の悪いマッチラベルです ※その後の調べでこのマッチラベルは「阪和電鉄」のものである可能性が出てきました #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ
マッチラベル 不明 戦前showa_express
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今年あなたは男がさわぐ
マッチ箱の裏面についていた占い。 赤、青、黄、黒はマッチ棒の火薬部分(薬玉)の色で、これら全色の入ったマッチ箱から色が分からないように引き、その色で占うというもの。おみくじみたいなもんですね。 たとえば男が青を引いた場合、 女性運:2人できる 酒:不自由なし 勝負:無理して負ける そうです(笑) 占いの内容にも種類があって、野球占いでは2本同時に引いて色の組み合わせで赤と青なら投球の場合「カーブのストライク」、赤と黄色で打撃の場合は「空振り」なんて書いてあります。 こういった占いができるマッチは今も京都の「熊野若王子(くまのにゃくおうじ)神社」で売ってるみたいですね。 このほか、マッチの炎の色で占うものもあるようで、神戸のマッチ専門店「マッチ棒」で入手可能です。 #マッチラベル #戦前 #占い
マッチラベル 不明 戦前showa_express
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私考ヘテ見マスワ……
所持しているマッチラベルにはアルプスという店名のお店は何軒かあって、だいたいは喫茶店やカフェーなので、この湊川のAlpsもカフェーの類じゃないかと考えているのですが、現状分かっていません。引き続き、調べて見マスワ…… 私考ヘテ見マスワ…… 寄り添う男に、この意味深なセリフ。 「…」の使い方がいいですねえ。 #マッチラベル #戦前 #神戸
マッチラベル 神戸/湊川 戦前showa_express
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北陽軒(大阪)のマッチラベル
おそらくはカフェーだと思われる「北陽軒」というお店のマッチラベル。 テンプレが結構多いカフェー系のレッテルにあって、この図柄は珍しい部類に入りそう。 所在地は大阪の「立売堀」で、ネットで調べたら「いたちぼり」と読むんですね。 マッチが配られる相手はたいていの場合、はるか彼方の遠い土地から来た人じゃなく、そのお店のご近所に住んでいたり働いていたりするお客さんだろうから、わざわざ大阪市とか東京市なんて書かずいきなり町名から始まることが多いので、毎回調べるのが楽しいです。
マッチラベル 大阪 戦前showa_express