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地下鉄東山線の開業記念いろいろ~たばことマッチ編
名古屋の地下鉄東山線の最初の区間である名古屋-栄町が開通したときに記念で作られたたばことマッチいろいろ。 1:記念のピース 2:記念のいこい 3:記念のマッチ(味の素広告) 4:記念のマッチ(松坂屋広告=展開) 5:日立製作所の記念マッチ(表) 6:同上(裏) 当時は喫煙天国というか吸うのが当たり前の時代だったので、記念のたばこも作られました。 地下駅でも吸い殻入れが当然置いてあり、今現在コンビニの店頭で見かけるような円筒形や四角いものではなく、確か円錐のスタンドに載った大きな銀色の円盤形で、吸い殻を入れる穴がたくさん開いていたような記憶が・・・ 1枚目の緑色パッケージのピースは(贈呈)とありますので、いろんな関係者に配られたものでしょうか。 ただ、専売公社の工場見本帳によると制作個数は2000個で、そんなに多くない。 2枚目は「いこい」。こちらの個数は分かりません。 3枚目と4枚目はマッチ箱ないしマッチラベル。 2種類しかないので不明ですが、おそらく裏面の広告は別のパターンもあったと思われます。たとえば現・名古屋三越である「オリエンタル中村」とか、丸栄や東海銀行、シキシマパンとかとか。こんな一大イベントに乗らないわけがない。 5、6枚目は日立製作所の開通を祝うマッチ。 地下鉄車両(100形)を製造したのが日立なので作られたのでしょう。 「市民の皆様へ・・・世界に誇る日立の技術が 速くて安全で静かな地下鉄車輌を製作しました! どうぞご愛乗下さい」とあり、並々ならぬ思いが伝わります。 裏面は家電全般の広告になってます。 この100形は2両編成が静態保存で残ってます。 黄色いことから「黄電」と呼ばれたとかウィキペディアに書いてありますが、そんな呼び方してた人に会ったことはないです、はい。 開業当時に駅員やってた爺さんからも聞いたことないし。 たぶん、アルミ車体の5000形導入以後に(どこからともなく)言われるようになった名称じゃないかな。 異なる色の電車が使われてれば「赤電が来た」とか「青電だ」になるけども、それまではずべての車両は黄色だったので「黄電」もへったくれもないのです。比較する他の色がないので。 #東山線 #名古屋市営地下鉄 #開通記念
地下鉄名古屋-栄町開通記念 記念たばこ 名古屋市営地下鉄showa_express
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地下鉄東山線の開業記念いろいろ~乗車券編
名古屋の地下鉄東山線のうち、最初の区間である名古屋-栄町間が開通したのは昭和32(1957)年のきょう11月15日。 発行された記念乗車券や試乗券が手元に4種類ありました。 順番に、 1:記念乗車券 2:記念の試乗券 3:市バス用の記念乗車券 4:市電用の記念乗車券 特に1枚目の記念乗車券は比較的数が残っており、古物商関係やネットオークションでもちらほら見かけます。 2枚目の試乗券は開業日から有効だったのではなく、12月10日から20日までの使用期間となっています。 これより少し早い11月21日から30日までが使用期間となっているものもあり、そちらは券面がピンク色です。 3枚目と4枚目は同じ市営交通ということで発行されたバス用と市電用のもの。 バス用は名古屋-栄町と漢字書きですが、市電用はアルファベット。 市電用の券に描かれているのは名古屋駅(旧駅舎)とテレビ塔。 なおこの当時は東山線という路線名はまだなく、役所的には1号線で、利用者からはただ単に地下鉄と呼ばれていました。 栄町はその後「栄」に、途中駅の伏見町も「伏見」に名称変更されました。 2~4枚目に使われている半円に「ハ」が伸びている図案は地下鉄のマークで、トンネルと名古屋市の市章である「丸八」の「八」をかけ合わせたもの。 若干のリファインが加えられ、現在も使われています。 #名古屋市営地下鉄 #東山線 #開通記念 #記念乗車券
地下鉄名古屋-栄町開通記念 記念乗車券 名古屋市交通局showa_express
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名鉄ビル全館竣工記念のタバコパッケージ
名鉄名古屋駅の直上にある名鉄百貨店本館が全館完成したのを記念し、関係者に配られたタバコ「ピース」のパッケージ。 名鉄百貨店本館は昭和32年7月に全館落成。 数年前の昭和29年には一応3階建で営業はしてましたが、上層階も完成したことで、この昭和32年が完工ということになります。 カラフルな印刷で、1万個用意されました。 パッケージには電車も描かれていますが、パノラマカーの登場は昭和36年なので、昭和30年から運用されていた5000系あたりをイメージしたものと思われます。 なお、名鉄百貨店は設立にあたって電鉄系ターミナルデパートの祖である阪急から指導を受けました。 阪急系である東宝の映画館「名鉄東宝」(閉館済み)がメルサに入っていたり、名鉄ホールのこけら落としに宝塚歌劇が登場したのは、その縁です。 #たばこパッケージ #記念たばこ #ピース #名鉄百貨店 #名古屋鉄道
記念たばこ 名鉄ビル全館完成記念 名古屋showa_express
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名古屋の地下鉄開通記念
昭和32年11月15日に日本で3都市目の地下鉄として開通した名古屋の東山線。 その開通を記念した「いこい」のパッケージ。 東山線との名称は昭和44年からのもので、開通当初からしばらくは1号線でした。 開通区間は名古屋から栄町(現・栄)までの2区間で、途中には伏見町(現・伏見)駅が設けられました。 初乗りは15円。 パッケージに描かれているのは100形電車で、当初は2両編成。 昭和63年に全車廃車されているが2両が静態保存されている。 描かれている車両のデザインは開通記念の乗車券やポスター、マッチラベル、郵便局スタンプなどいろんなものに使われているものとほぼ同じだが、他のものが車体色と同じ黄色であるのに対し「いこい」はグレーとなっている。 紫色で描かれている鉄塔は栄にあるテレビ塔(昭和29年竣工)。 #タバコパッケージ #名古屋
タバコパッケージ 名古屋 昭和32年showa_express
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フランク永井も歌った駅
池袋からちまちま延びてきた丸ノ内線が銀座にたどり着いたのは昭和32年の12月15日。 ここにできたのが西銀座駅で、銀座線の銀座駅とは物理的には繋がっていませんでした。 一応、西銀座駅と銀座駅の間では改札外乗り換えの扱いはあったようです。 7年後に日比谷線が延びてきて、3線が接続したときに西銀座駅は統合されて銀座駅となっています。 写真で見た開業当時の西銀座駅は、ちょうどこの記念乗車券に描かれているような、余計な広告類もなく柱がずっと見通せて明るいけれど、飾り気のない駅でした。 当時の記念乗車券は写真を使ったものはなく、すべて手描きのデザイン。 赤い電車が描かれていますが、この時点での丸ノ内線は300形と延伸用に増備された400形の2種類の電車が走っていました。 1年前の淡路町-東京間開業時点でも3連だったので、西銀座開業時も3連運用だったと思われます。 #記念乗車券 #営団地下鉄 #西銀座駅 #丸ノ内線 #昭和レトロ
記念乗車券 帝都高速度交通営団 昭和32年showa_express