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昭和11年特別大演習観艦式の記念乗車券
昭和11年に神戸沖で行われた特別大演習観艦式に際し発行された神戸市電気局の市バス記念乗車券。 観艦式や艦隊の入港があると記念乗車券や記念スタンプ、絵葉書、便乗の広告マッチがよく発行された。 この年の観艦式は参加100隻、航空機100機でそんなに多くない。 御召艦は前回に続き比叡。 #記念乗車券 #神戸市電気局 #観艦式 #戦前
特別大演習観艦式 記念乗車券 神戸市電気局showa_express
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防空演習のスタンプ~その1
緊急事態宣言にちなみ夜間の消灯を促す小池知事の発言があって、ツイッター界隈で「灯火管制」がトレンドに上がっていたので、戦前の防空演習スタンプをば。 「空襲だ 水だ マスクだ スイッチだ」 語呂がよく覚えやすいです。 標語はこうでなくっちゃいかんですね。 #スタンプ #戦前
防空演習 スタンプ 日本showa_express
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暑くなってきたので水着特集
昭和11年7月の宝塚パンフ表紙裏に載っていた東横百貨店の水着広告。 表紙の裏という一等地の広告だけあって、赤インクも使われて目立ってます。 この号のパンフには三越や高島屋といった常連も水着売り場の広告を出してますが、写真を使っているのはこの東横だけ。力入ってます。 一方、もう一つの常連・白木屋は夏のハイキング・登山用品で他社とは一線を画してますが、他の号ではしっかり写真付きで水着広告を出してますので、それはまた別の機会に。 気になる水着のお値段ですが、残念ながらこの広告には記載がありません。 しかしほぼ同年の関西紙にあった大阪の白木屋の広告によれば 婦人用海水着:55銭 大人用海水着:36銭 子供用海水着:25銭 とのことで、ちょっと不安を感じる安さ。 昭和10年のコーヒー1杯は15銭でビール大瓶は1本33銭だったそうなので、やっぱり安いような気がしますねえ。 なお、浮き輪は50銭でした。 #戦前広告 #東横百貨店 #水着
戦前広告 東横百貨店 昭和11年showa_express
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阪急の神戸高架乗り入れ記念スタンプ
神戸市との間でいろいろ揉めまくった末、昭和11年4月1日、ようやく高架線での神戸中心部・三宮への乗り入れを果たした記念に用意された阪急神戸駅の駅スタンプ。 描かれているのは開通と同時に開業した阪急神戸ビルで、2つあるアーチのうち左側に電車が乗り入れる、駅と完全に一体となった構造です。 ウィキペディアによると、完成当時は神戸港に停泊中の船舶からもよく見えた神戸を代表する建物だったそう。 ビルの中には駅以外に電鉄直営の食堂や阪急マーケット、映画館などがあり映画館は当然ながら東宝の上映館でした。 ホームへのエスカレーターにはエスカレーターガールも配されていたらしいです。 建物は阪神大震災で損傷し取り壊されましたが、神戸三宮駅の名称となった現在でも西口は優雅なアーチやシャンデリアなど、当時を彷彿させる面影です。 #スタンプ #阪急神戸駅 #阪急神戸ビル #阪急神戸線 #三宮駅 #神戸三宮駅 #戦前 #昭和レトロ
スタンプ 神戸高架乗入開通記念 神戸showa_express
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琵琶湖巡りの京阪丸
浜大津と彦根から竹生島(ちくぶしま)を結んでいた京阪丸の乗船記念スタンプ。 押印日付は昭和11年5月25日。 昭和3年竣工で、昭和56年に除籍。 同じ角度から撮影した写真が絵葉書になっているので、たぶんそれを元に作られたスタンプだと思われますが、円形から船がはみ出す形のデザインが目を引きます。 写真で見ると細身の船で、幅は7.7メートルとのこと。 船尾付近の白いテントが良い雰囲気を醸しています。 戦後の一時期は進駐軍に接収されていたそう。 あいつら何でも接収するね。 現在も同じ船名の船があるようですが、琵琶湖とは全く関係ない神戸拠点の内航タンカーらしい。 #スタンプ #戦前 #昭和レトロ #琵琶湖 #京阪丸
スタンプ びわ湖・島めぐり 京阪丸 京阪電鉄showa_express
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木更津海軍航空隊竣工記念の小型スタンプ
木更津海軍航空隊は昭和11年の4月1日に開設。 このスタンプはそれより1か月後の5月2日に押印された「竣工」記念のもの。 おそらく開隊は4月でも、竣工というからには隊舎などの施設が完成したのが5月だったのでしょう。 実際、このスタンプの意匠には 「木更津海軍航空隊竣工式に因み、航空隊庁舎を描き飛行機を配す」 とあります。 スタンプは木更津郵便局の式場内臨時出張所だけで使われたようですが、押印されたのは5月2日と3日のわずか2日間のみでした。 描かれている飛行機は水上機ですが、開設時点で同航空隊に配備されていたのは陸上攻撃機だったそうです。 当然陸上の基地に離着陸するため、図柄のようなフロートはありません。 #スタンプ #戦前 #小型記念印 #木更津海軍航空隊
スタンプ 木更津海軍航空隊竣工記念 木更津局 式場内(臨)showa_express
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トヨダAA型発売記念のスタンプ
昭和11年に発売開始されたトヨダAA型乗用車。 この年の9月に東京で行われた「国産トヨダ大衆車完成記念展覧会」の日付が入ったスタンプです。 会場は東京府商工奨励館で、車体の下にもその記載がありますね。 1936 9・15-16とあるので、展覧会はこの2日間だったのでしょう。 14日から16日までという説もありますが、14日は内覧会で一般公開が残り2日間だったのかもしれません。 「トヨダ」は翌昭和12年1月には「トヨタ」となっていますので、このスタンプも結構貴重かも。 本物(というかレプリカ)はトヨタ博物館で展示されているほか、平成8年には市販車生産60周年ということで、ハイラックス・ピックアップをベースにAA型に似せた「トヨタ・クラシック」が100台限定で発売され、ニュース界隈がざわいついた時期もありました。 新車価格は800万円でしたが、以前、中古車屋のサイトで280万円(走行約3万キロ)ぐらいで売られているのを見たことがあります。 #スタンプ #トヨタ自動車 #トヨダAA型 #戦前 #乗用車
スタンプ 豊田自動織機自動車部 昭和11年showa_express
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横浜高等工業学校の記念祭スタンプ(造船科)
横浜高工って記されているので調べると横浜高等工業学校とのことで、現在の横浜国大工学部でした。 学校ができたのが大正9(1920)年なので、第16回記念祭はスタンプにもある通り1936(昭和11)年の開催になります。 造船科は昭和4年開設で正式名称は造船工学科だそうです。 記念スタンプは造船科だけあって船のデザインですが、わざわ2種類も用意するという意気込みが伝わってきます。 この学校には造船以外に建築や応用化学、電気化学、機械工学の各科もありましたので、ひょっとしたらこれらの学科も記念祭に合わせてスタンプを出していたのかもしれませんが、手元にはこの造船科しかありません。 校舎は現在も残っていて、横浜国大の附属中学が使っているそうです。 場所はブルーラインの弘明寺駅前です。 #スタンプ #戦前 #横浜高等工業学校 #横浜国大
横浜高等工業学校第16回記念祭 記念スタンプ 横浜showa_express
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産業振興大博覧会(津山)の記念マッチラベル
昭和11年に津山(岡山県)で開かれた「産業振興大博覧会」の記念マッチラベル。 姫津線全通記念とありますが、姫津線は現在の姫新線のうち姫路と津山の区間で、姫路側と津山側から延びてきた線路が繋がって開業したのが昭和11年4月8日なので、博覧会の会期中に全通したことになりますね。 なお、同じ年の10月10日には新見までの路線も含めて姫新線って名称に変更されてますので、津山の津の字はこの時点で路線名から消えてしまいました。 姫津線の読み方は特にひねりもなく「ひめつせん」ですが、姫新線は「ひめしんせん」ではなく「きしんせん」。 ラベルの中央には機関車があしらわれてますが、姫新線は今でも単線非電化です。 博覧会のポスターもほぼ同じデザインで、部分的に文字の配置が異なっています。 博覧会は3月26日から5月5日までで、場所は津山城跡。 内容は産業、化学、美術・工芸、教育・学芸、軍事、観光の分野で、第1と第2の会場に分けて展示。 見終わると季節柄そのまま城内の桜も見物できるという仕様だったらしい。 この時期の博覧会と同様、例によって外地の満州館、台湾館や朝鮮館もあったようです。 総入場者数は残念ながら分かりませんが、一説によると20万人にちょっと届かない数字だったようです。 この博覧会に関しては記念の風景印も発行されています。 #マッチラベル #戦前 #博覧会 #津山市 #岡山県
産業振興大博覧会 マッチラベル 岡山/津山showa_express
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皆既日食観測記念のスタンプ
北海道で昭和11年6月に観測された皆既日食を記念した小型スタンプ。 実際に日食が起きたのは6月19日(午後3時23分過ぎ)だけれども、押印日付は16日になってます。 このスタンプが使われたのは16日から22日までだそうなので、配置初日の押印ですね。 配置されたのは網走、北見枝幸、女満別、中頓別、上斜里の5局。 このときの皆既日食はわずか2分だったそうですが、7カ国から科学者が観測に訪れ、新聞は号外も発行されたそう。 その日の号外は「皆既日食 昭和11年」で検索すれば、掲載している個人サイトを訪れることができます。 次に日本で観測できる皆既日食は2035年9月2日だとか。 金環日食なら2030年6月1日とのこと。 とりあえず生きていたいとは思いますが、はて(笑) #記念スタンプ #エンタイア #日食 #北海道 #戦前
皆既日食 スタンプ 北海道showa_express
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北の大地の大演習
昭和11年に行われた昭和天皇の北海道行幸。 それを記念したスタンプです。 日付は10月6日になってますが、行幸自体は9月24日から始まっており、日程は次のようになっていたようです: 【9月】 24日:皇居出発 26日:御召艦比叡で室蘭着(日本製鋼所など)、市内行幸後、旭川へ(第7師団、旭川師範学校など) 27日:釧路行幸(釧路港など) 28日:釧路発、根室町行幸(町内各所) 29日:帯広行幸(北海道製糖帯広工場など) 30日:大樹村行幸(拓殖実習場など) 【10月】 1日:札幌行幸その1(北海道帝大農学部=大本営設置) 2日:同 3日:陸軍特別大演習第1日(大元帥として統監) 4日:同第2日(同) 5日:同第3日(同) 6日:観兵式、札幌行幸その2(8日まで、控訴院、道庁など) 9日:小樽行幸(小樽高等商業学校など) 10日:函館行幸(水産試験場支場など、御召艦比叡で出発) 12日:皇居帰着 スタンプが押された日はまさに昭和天皇が札幌に滞在中だったことになりますね。 3週間近い行幸だったわけですが、一番日にちを割いたのは陸軍特別大演習。 演習はいずれも満州での実戦経験がある弘前の第8師団が南軍、旭川の第7師団を北軍として行ったもので、広い北海道を中国に見立て、ソ連軍侵攻に備えたものだとされています。 陸軍特別大演習は明治25年から計35回行われましたが、この北海道が最後のものとなりました。 使われている切手は「郵便創始50年」記念のもので、4種類あるうちこの1銭5厘のものは545万枚発行されたため、現在の価値では一番低いもののようです。 描かれているのは郵便旗と日本で最初に発行された「竜文切手」で、4銭切手も同じ図柄ですが色は赤ベースで24万枚発行。 3銭と10銭切手には逓信省庁舎が描かれ、3銭のものは茶色ベースで545万枚、10銭は青バージョンで発行枚数は一番少ない10万枚なのでプレミアムもんだそうです。 スタンプが押されているのは大演習記念の絵葉書で、当時としては上質な紙が使われているためスタンプの乗りも非常に良いです。 シワになっているように見えるのは、描かれている鳳凰の翼部分です(2枚目の絵葉書参照)。 #スタンプ #戦前 #昭和天皇 #行幸 #陸軍特別大演習 #北海道 #エンタイア #郵便創始50年 #記念切手
陸軍特別大演習 スタンプ 北海道showa_express
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シュトゥーカのいた飛行場
近江線八日市のスタンプ。 近江線は近江鉄道のことで、昔は近鉄と呼んでいたらしいですが、現在は本物の近鉄があるため、さすがにこの略称を使うのは古老ぐらいらしい(あのころの近鉄は大軌とか関急に分かれていた)。 八日市は本線と八日市線の接続駅で、以前は八日市市の駅だったものが合併して今は東近江市になってますね。 スタンプには飛行機が描かれてますが、これは陸軍の八日市飛行場があったから。 映画俳優の三船敏郎が上等兵としてこの基地にいたらしい(炊事担当)。 現在はもちろん飛行場はなくなってますが、正門跡とか掩体壕が現存しているということです。 八日市飛行場といえば、戦前にドイツから輸入した急降下爆撃機Ju87がこの飛行場にいたというニュースが数年前に流れ、その界隈を賑わせました。 Ju87は2機輸入され、1機は所沢の航空記念館で保管されてたらしいですが、あと1機の所在が不明だったとのことで、八日市にいたのがそれではないかと言われてました。 八日市で撮影されたというJu87の写真は左後方から撮ったもので、かろうじて日の丸が見えます。 所沢の機体は終戦に伴い破壊されたとのことですが、八日市で撮影された機体がどうなったのかは分かりません。 所沢で展示されていたJu87の写真も検索すればヒットします。 輸入されたJu87はA型なので、ダンケルクや空軍大戦略といった戦争映画や当時のニュース映画に出てくるB型やD型と違ってスパッツがどっしりしています。 A型は昔、コンドル軍団仕様のものをプラモで作ったことがありますが、その後、日の丸の描かれた商品も出たらしいですね。 #スタンプ #戦前 #近江鉄道 #八日市 #滋賀県 #ユンカースJu87 #シュトゥーカ
スタンプ 近江鉄道 滋賀/八日市showa_express
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アールデコ、モダニズム建築の集合体
昭和11年の4月10日から5月31日まで西宮の浜甲子園で開かれた「輝く日本大博覧会」。 このゴールデンバットはそれの記念パッケージです。 しっかし、見事にボロボロです。 記念タバコのパッケージもいろいろウオッチしてはいるのですが、これはなかなか出てきません。 二束三文で手に入れた戦前タバコパッケージの束の中に混じっていました。 もう1枚は同じ博覧会の宣伝マッチ。 同じ図柄が使われています。 この図柄は日本のアールデコとしてたびたび引用される非常に有名なものです。 この博覧会は大阪毎日新聞(大毎)、東京日日新聞(東日)の共催でだったようですが、マッチラベルには大毎の名前しか載ってませんね。 この博覧会場に建てられた建物はアールデコで見事なモダン建築として、そのスジの方には高く評価されているようです。 会場は3つに分かれており、メインは第一会場。 ここには、輸出で日本を支える工業品などを展示した「国産館」、陸海空にわたる日本軍の活躍を大パノラマも含め展示する「皇軍館」、科学技術の発展と国への貢献を展示する「科学館」、各種機械の構造を実動するものも含め展示した「機械館」、土木、建築、交通、通信でもって文化生活がいかに送れるかを解説した「文化館」、伸びゆく満州の実情を知らせる「満州館」、南北アメリカや豪州、フィリピンなど南洋を最新の資料で紹介する「汎太平洋館」、この年に開催されるベルリン五輪やスポーツに関する資料を展示した「スポーツ館」、コンサートや演芸を披露する「演奏館」、米国から招聘したアメリカン・グランド・サーカスが公演する「大余興場」があったそうです。 サーカスでは自動車の宙返りやオートバイの曲乗り、果てはフラダンスまで披露されたとか。 また、住友や日産など企業ブースが出展した特設館もありました。 第二会場は阪神パークを貸し切って疲れた家族連れらの休憩などに使われ、第三会場は六甲山頂の六甲ケーブル高山植物園。ここは博覧会来場者のみに開放され、都会の喧騒を離れ新鮮な空気を楽しんでください、という趣旨だったらしいです。 輝く日本大博覧会は残っている資料も多く、ウェブで検索すると絵葉書などで会場風景を多数見ることができるほか、古物商を巡るとパンフレットなども手に入れることができます。 #記念たばこ #タバコパッケージ #マッチラベル #博覧会 #ゴールデンバット
輝く日本大博覧会 タバコパッケージ 兵庫/西宮showa_express
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昭和11年6月雪組公演の入場券
昭和11年6月、東京宝塚での雪組公演のチケット半券。 公演内容は「黒木御所」「タンホイザーの幻想」「太刀盗人」「ロザリータ」の4本とのこと。 ※出典:宝塚歌劇90年史「すみれ花歳月を重ねて」 #宝塚歌劇 #チケット半券 #東京 #戦前
宝塚少女歌劇 チケット 東京showa_express
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湖西線の下に消えた鉄道
なかなか珍しい江若(こうじゃく)鉄道の戦前スタンプ。 付近の名刹・三井寺の名も記されてます。 江若は近江と若狭を結ぶという意味ですが、実際は近江今津で終点となっていました。 1067ミリ軌間でしたが、戦後は三線軌条で標準軌の京阪(石山坂本線)膳所(ぜぜ)まで乗り入れ、そこで国鉄貨物の受け渡しをやっていたそうです。 経営の苦しくなった戦後には京阪傘下となりましたが国鉄湖西線の計画が持ち上がり万事休す。 路線は廃止を決め、昭和44年11月1日に最終運行となりました。 用地は鉄建公団に売却され、一部は湖西線に転用されています。 江若鉄道を走っていた蒸気機関車C11-1は紆余曲折の後、SL大樹用(2両目)として東武鉄道で整備されています(令和2年に整備完了らしい)。 #スタンプ #戦前 #江若鉄道 #滋賀 #大津 #京阪
駅スタンプ 江若鉄道 滋賀/大津showa_express