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落書きのあるマッチラベル(その1)
マッチがどんな店でも手に入った時代、とっさに何か書き留めたいときはよくマッチ箱の白い部分を使ってました。 マッチラベルを集めていると、そういった走り書きや落書きのあるものを見かけます。 大抵は人の名前や数字。 このラベルには山田妙子という女性の名前が書かれていますが、もちろん誰なのか知る由もありません。 このお店の女給さんなのか、気になる人なのか、連絡を取らねばならない相手なのか・・・そして、妙子さんも、これを書いた誰かも、あの戦争を生き延びることはできたのだろうか。 一生知ることのない相手に、ついつい思いを巡らせてしまうことも多いです。
マッチラベル 東京(本社) 戦前showa_express
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不二越ハクソーのマッチラベル(重巡那智)
切削工具メーカーの不二越は「Nachi」というブランド名だけれども、これは重巡洋艦那智から来てるそうです。 ソースはWikipediaではありますが、昭和天皇が産業視察をした際に不二越の金切鋸刃をご覧になり、それに感激した社長が陛下の御召艦だった那智のシルエットを背景にNachiマークをつくったのだそうです。 なのでこのマッチラベルに描かれているのはまさに那智。 軍艦のシルエットが図柄に描かれているマッチラベルはいろいろあります。 だいたいは戦艦(金剛型や扶桑、山城、長門など)や重巡で、珍しいところでは潜水艦の描かれたものもありますが、シルエットの正確さはともかく、艦名がはっきりしているのは、このNachi以外にはないでしょう。
マッチラベル 東京(本社) 戦前showa_express