山に登るためのエレベーター
日和山(ひよりやま)という名前の山は日本のあちこちにあるみたいですね。
ウィキペディアにもちゃんと項目があって、北から南まで各地にあることが分かります。
ただ、ほとんどは所在地が羅列してあるだけで、項目ごとにページが存在しているものはわずか。
そんな中で独立して解説が載っている数少ないのが、この鳥羽の日和山。
漁師が天気を見るために登ったから、この名前があるそう。
しかし、山に登ってみたいのは観光客もまた然り。
ということで、登頂するためにつくられたのがエレベーター。
山とは言っても標高は69メートルだから、ちょいとした丘といった風情。
標高と比較するのもアレですが、大阪万博の太陽の塔は70メートルでした。
エレベーターは参宮線の鳥羽駅前にあったもので、東京タワーのように脚の開いた鉄塔のような見た目。
完成は昭和9年なので、このスタンプは3年後の押印ですね。
高さ51メートルまで上がって、そこから先は水平の橋を渡って山にたどり着くというものだったらしい。
もちろんタダなんて美味しいことはなく、片道5銭だったという。
戦後も残って動いていましたが、昭和49年に駅の火災で一緒に燃えてしまい、その後解体されたそうです。
鳥羽市のサイトに写真と解説が出ています:https://toba-archive.jp/content/detail.php?no=3275
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スタンプ
三重県/鳥羽市
昭和12年
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