旨い! 飲め! ヱビスビール

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飲め!って言われたら飲まないかんでしょうなあ。
というか、ビールなら飲めるんで飲ませていただきましょう!

これ、昭和12年5月に東京宝塚劇場で開かれた宝塚少女歌劇月組公演「マグノリア」の公演パンフに載ってた広告です。
宝塚の広告は東京公演の場合は三越や高島屋、白木屋といった百貨店やクラブ、花王など化粧品、それ以外はだいたい美容院とか家庭用常備薬の宣伝が大半で、観客は女性が多いであろうことを想定した内容なんです。
しかも広告が大量で、肝心な出演者などスタッフ名簿や演目に割いているページ数はこのマグノリアの場合は表紙、裏表紙合わせて全36ページのうちざっと数えて16ページ。
つまり残り20ページは広告という作りになってまして、広告料だけで冊子の制作費を賄えたんじゃないかと思えるほどのボリュームです。

そんな中、ヱビスビールの広告。
女性向けが大半の中にあってビールというのは非常に珍しく、手元にある数十冊の東京宝塚冊子の中でも酒はこれだけでした。

しかも、飲め!

勢いがあっていいと思います(笑)

なお、本家の宝塚パンフは質素というか広告も数件のみの質実剛健なものでした。

#戦前広告
#ヱビスビール
#東京宝塚劇場
#昭和レトロ

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