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浅野物産のマッチラベル
かつては三井、三菱、安田、住友に次いで日本で5番目の規模の財閥だった浅野財閥。
セメントと汽船で有名な財閥でしたが、そこに属していた商社部門が浅野物産で、これは同社のマッチラベル。
絵もなく文字だけの質実剛健な一枚。
浅野物産は昭和7年にできた会社で、なんと当時から朝8時半出社・午後5時退社が厳守されていたというホワイト企業だったそうです。
商社なので各地に支店があり、このラベルにも地名がいっぱい出てますね。
東京が本店で、大阪、横浜、名古屋など。
海外にも拠点があったようで、ロンドンだけは倫敦でなくカタカナで書いてありますが、ニューヨークは紐育と漢字書き。
続いてサンフランシスコも桑港と漢字で書かれていますが、最後の沙港とは?
沙港はシアトルのことで、今だと中国の地名かしらと思ってしまいそうな字面ですね。
サンフランシスコの桑港はフル表記では桑方西斯哥になるようですが、シアトルの沙港のフル表記は分かりませんでした。
沙市とも表記するようです。
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