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いこい(20本入)ーその2
1968年の価格改正時に、同系のやや明るい色調に変更された。併せて封緘紙も変更されてキャッチロゴである「四分休符記号」がデザインされた。 「いこい」は、発売したその年に売上二位を記録する銘柄であった。しかしながら、1960年に「ハイライト」が発売されフィルター銘柄が充実していく中で、両切銘柄は次第に追いやられ「いこい」もその例外ではなかった。そして1966年の「わかば」登場によって売り上げ上位3傑から姿を消した。 1968年5月1日~ ・60円へ価格改正 ・新価格製品表示として刷色ならびに封緘紙変更【画像1】 1970年秋以降? ・フラップ余白59㎜に変更【画像2】 1972年7月頃 ・「健康に注意」の文言が入る【画像3】 ・以降、紙質が変更される ・鞘紙【画像4】 1974年4月8日製造中止 [1985 日本たばこ]
U字2型 木村柳二 1974年4月8日 1968年5月1日(新価格品表示)shirotanino
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ハイライトデラックス (20本入)
発売告知のポスターより「またうまくなった 世界トップレベルのタバコ」。 ハイライトは1960年の発売開始早々に20日間で約4億本の売り上げを達成し、また1965年以降は毎年売上のトップを飾っていた。そうした人気を背景に、より高級感をもたせたワンランク上のハイライトを、というコンセプトで発売。パッケージデザインも色味を深くし、「DELAXE」の金文字がその違いを印象付けている。 発売当時の価格でハイライトより10円高い20本入り80円。コンセプトに反して売り上げはデラックスと行かなかったのか1972年には市場より姿を消している。 1967年7月20日~ ・80円で発売開始【画像1】 ・封緘紙色彩変更【画像2】 1968年5月1日~ ・100円へ価格改正 ・新価格品表示シール貼付【画像3】 ・新価格品として封緘紙一時変更【画像4】 ・新価格品表示として刷色変更【画像5】 1972年1月31日 製造中止
U字2型 和田 誠 1972年1月31日 1967年7月20日shirotanino
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エポック (20本)
「エポック」が発売されたのは1970年である。 同時に1970年は「チェリー」・「蘭」という日本初のアメリカンブレンドの銘柄が発売された年でもあり、大阪では万国博覧会が開催された年でもあった。1967年発売の「ルナ」に始まる喫味のライト志向は、「エポック」で更に推し進められた。国内産葉のみならず、外国産の各種タバコ葉を用いた「低ニコチン・低タール」ブレンドを謳ったことがそれである。 新しいブレンドとライト志向そして世相と、1970年は新しい「時代(epoch)」への期待に溢れていた、この名称はそういう時代によって名づけられたものと言えるだろうか。 【画像1】1970年9月20日~ 100円で発売開始 【画像2】1972年7月頃 ☆「健康に注意」の文言が入る ・1974年4月8日製造中止
U字2型 児玉 勲 1974年4月8日 1970年9月20日shirotanino
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マリーナ (20本入)
明るい青色を基調に3色の信号旗をあしらい、海のイメージをそのままに登場した銘柄である。 数少ない「ブルー」基調の銘柄であったが、デザインとしての訴求性に弱さがあったのか、ファン獲得に苦戦した。そして、「マリーナ=海」からダイレクトにイメージされる帆船模様にデザインが変更された。それでも期待された結果は得られず、改装されることになった。そしてその改装の過程で、ベストセラー「マイルドセブン」が生まれる。 【画像1】1972年10月16日~ 100円で発売開始 【画像2】1975年7月頃 ☆新価格品表示「np」マーク入り ・1975年12月18日 150円へ価格改正 【画像3】1976年7月15日 ☆デザイン変更 ・1978年7月 製造中止
U字2型 仲條正義(旧)・垣内貞夫(新) 1978年7月 1972年10月16日shirotanino
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サムタイム(ロングサイズ20本入)
1978年に「エムエフ」が廃止された際、メンソール銘柄は「Mr.スリム」のペアブランドである「Mr.スリムメンソール」(1973年発売)だけが発売されていた。 「Mr.スリムメンソール」はフィルターにメンソール加香したものであった。そこで、ブラジル産天然メンソールをタバコ葉自体に加えた、本格的なメンソール入りタバコとして、この「サムタイム」が発売された。発売の途中で、ロングサイズからキングサイズへ長さを変更し、また巻きをスリムにしたものを併せて発売したが、スリム・キングサイズの方が売れ行きがよく、ロングサイズは僅か1年で姿を消すこととなった。 ◎ロングサイズ 【画像1】1977年6月1日~1978年6月1日 終売まで150円 ◎キングサイズ 【画像2】1977年11月15日~ 150円で発売開始 ・1980年4月22日~ 180円へ価格改正 【画像3】1980年6月1日~ ☆専売公社証票変更 ・1983年5月1日~ 200円へ価格改正
U字2型 八田潤一 1977年11月15日 1978年6月1日shirotanino
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いぶき(20本入)
タバコのフレーバーバラエティーを増やすために発酵葉を配合した新味として発売された。 しかしながら日本市場には馴染みのないフレーバーであったため、試験販売のみで終了した。 【画像1】1978年7月1日~ 150円で発売開始 ☆静岡県域・広島県域および全国のたばこサービスセンターで試験的に発売開始。 ・1979年7月製造中止 ☆全国拡売には至らなかった [2008 たば塩]
U字2型 籾山千代子 1979年7月 1978年7月1日shirotanino
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とうきょう'64(20本入)
東京オリンピックの期間中と、それ以降継続して販売された。 なお2020の東京五輪では記念銘柄の発売は行われなかった。 一般販売期間には僅か2種ではあるが、記念タバコが発売されている。 1964年9月1日~ ・100円で発売開始 ・封緘紙に五輪マーク刷り込み【画像1】 1964年11月以降 ・デザイン一部変更、五輪マークを外し一般販売銘柄へ【画像2】 ・期間販売分と一般販売分の封緘紙拡大【画像3】 1966年9月 廃止 ☆記念タバコ「国際通貨基金東京総会記念」 ・1964年9月5日発売開始、25万個【画像4】 ☆記念タバコ「英国博覧会記念」 ・1965年9月17日発売開始、100万個【画像5】 ・東京晴海の会場において、会期中10月3日まで製造実演が行われた。 ・日本初の「ヒンジリッド型小箱(蓋付きハードボックス)」包装であり、たばこの取り出しを容易にするため、引き出し用のリボンが付けられていた。
U字2型 谷 益三(記念)・垣内貞夫(一般) 1966年9月 1964年9月1日shirotanino