かをり (20本入)

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かをりは、専売制度創始25周年を記念して販売された記念銘柄の一つで、同時に両切の「サロン」が缶入りで発売されています。スズランを意匠の中心においたもので、それまでの口付銘柄のもつ重厚なイメージから離れた、新しいデザイン様式を採用したものです。

この当時、スズランが流行し、そのことでデザインに選ばれたのではないかという推測が関係者から聞かれます。それであれば、流行に関する事物を取り上げた初期の例でないかと思われます。しかしながら、「女学生趣味」などと評価され、あまり評判の良いものではありませんでした。

同時に記念銘柄として発売された「サロン」が、同時期の他の両切銘柄に比較して高級品であったのと同様に、かをりもその他の「敷島」(15銭)・「朝日」(12銭)より高級品として販売されました。

1922年9月26日~ 
・20銭で発売開始【画像1】
・表面部分拡大 【画像2】

1923年3月31日   製造中止

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