万延元年(1860年)製作 七寸重 鳳凰

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万延元年作の七寸重です。変り塗の名称は「鳳凰」で、微妙な青漆の中に檜葉を播いた模様です。かなり傷みがあって、重箱の四隅にも木地の亀裂が目立っていますが、まだ修理は出来ていませんが、これはあくまで当方の財政上の問題です(笑)。
確かに大振りの檜葉を使うと「鳳凰の羽根」のように見えますね。模様にこうした風流な名称をつけるのが若狭塗の特徴でもあります。

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