脚付四段重 五寸半 錦雲

0

脚付の四段重で五寸半ほどの中型のものです。変り塗は卵殻と桜模様を配した見たことのないもので、勝手に「錦雲」と名付けました。洛中洛外図屏風に出てくる雲を連想させます。
木地が大変薄いですが、狂いはありません。木口や重蓋の二方桟にもきっちり変り塗を施しています。幕末から明治初期の製作と思いますが、丁寧な仕事にいつも感心させられます。

Default