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スファレライト(閃亜鉛鉱)
スファレライトは、鉄分含有率の高いものが多く、そのために濃赤~黒色で不透明なものがほとんどです。 基礎になっている鉱物は硫化亜鉛で、純粋なものほど白~黄色の透明度の高いものになります。 鉄分が少ないスファレライトの中には、べっ甲のようなあめ色のものがあり、その見た目から「べっ甲亜鉛」と呼ばれることもあります。 また、カドミウムの含有率が高くなるにつれ、赤みが強く出るようになります。 スファレライトは、見た目や結晶系がよく似たガレナ(方鉛鉱[ほうえんこう])などとともに産出され、見分けがつきにくいことから、ギリシア語のsphaleros(意味:嘘つき・裏切りもの・あてにならない)に由来して名付けられました。 屈折率は高いほど、石の内部で反射する光の量も多くなることから、輝きが増すことになります。 その最高峰がダイヤモンド(屈折率2.42)であることは周知の事実ですが、スファレライトも屈折率2.37と、ダイヤモンドに匹敵する屈折率を誇ります。 また、分散度はダイヤモンドの約4倍で、良質なものからはファイア(虹色の輝き)を見ることができます。 そのことから「幻惑の石」と呼ばれることもあります。 しかし、モース硬度3.5~4と硬度が低く、へき開も四方向に完全(四方向に向けて簡単に割れてしまう)であることから“宝石”と名乗ることはできず、また、複雑なカットが難しい職人泣かせの石でもあります。 鉛・亜鉛鉱山で採掘される鉱物ですので、その産地は非常に多いのですが、宝石品質のもの(透明度の高いもの)が採石されることは非常にまれです。(このページでは、宝石品質のスファレライトが採石される産地名を、産地としてご紹介しています) 日本各地の、鉛・亜鉛鉱山から採石されることがありましたが、現在では残念ながらすべて閉山されています。 ちなみに北海道産余市郡から産出されるサクラアイト(ロードクロサイト)にスファレライトが共生して産出されることがあるそうで世界的に非常に珍しいそうです。 ちなみにそのサクラアイトも所持しています(  ̄▽ ̄)
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辰砂(シナバー)
辰砂(しんしゃ、cinnabar)は硫化水銀(II)(HgS)からなる鉱物である。別名に賢者の石、赤色硫化水銀、丹砂、朱砂などがある。日本では古来「丹(に)」と呼ばれた。水銀の重要な鉱石鉱物。 水銀の硫化物。六方晶系。結晶片は鮮紅色でダイヤモンド光沢がある。多くは塊状または土状で赤褐色。低温熱水鉱床中に産し,水銀の原料,また,朱色の顔料として古くから用いられてきた。 美人薄命という言葉もここから来たという説がある。 (水銀を口紅代わりに塗っていたと考えると、確かに物騒) ドラゴンブレッド(龍の血)とも言われている。 【特徴】 中国では漢方としても用いられており、辰砂に含まれる水銀は水に溶けにくいので毒性は低いと考えられているが、素手で触れることはおすすめしない。子供が口に入れないよう注意が必要。保管も高温にならないよう気をつけること。 はじめて目にしたとき、私はレッドスピネルの原石に似ているなと感じました笑
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