神岡球状岩

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径5〜20cm求心放射構造および同心球構造が発達する。単層および多層・求心放射状構造だけの球もある。透輝石の球殻放射構造の著しいものがある。
<"飛騨変成帯の球状岩"より抜粋>
伊西型片麻岩中に同質の径5〜20cmの求心放射構造および同心球構造が発達し、単層のもの多層・球心放射構造だけのものもある。このほかに栃洞坑-130レベル南東向坑道の伊西岩中に長柱状単斜輝石の放射状配列からなる径3〜6cmの球顆がみつかった。
<"私の推薦する天然記念物"より抜粋>

松本市四賀化石館収蔵標本です。
学芸員さんにお聞きしたところ、30年前から委託展示しているそうです。三俣蓮華岳産の表示と関連した新聞記事が添付されていますが、三俣蓮華岳東方標高2760m三俣峠付近の露頭の球状岩と比較したところ岩質に明らかな相違を確認しました。過去に販売されたKOMURO MINERALS(岩本鉱産物商会標本)の神岡鉱山球状岩と比較したところ岩質及び球顆断面のパターンが一致することから神岡球状岩とします。(2022.8.15)

#神岡球状岩

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