テクタイト
中国広東省茂名
テクタイトとは大きな隕石が地球に落下した衝突熔融で形成される天然ガラスです。化学組成は地球物質起源のものが多いことから、巨大隕石衝突の運動エネルギーが熱に転化し、周囲の岩石を溶かした"衝撃ガラス(スウェヴァイト)"が飛散したとの考えが有力です。
チェコ共和国、オーストリア、ドイツ、エジプト、中国、ラオス、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、オーストラリアなど地球上の幾つかの限定された地域でのみで発見され、その成因が永く解明されず「謎の石」とされてきまた。中国では、紀元十世紀の唐の時代にすでに詳しく記載されており"雷公墨"と名付けられています。しずく型や丸型、ダンベル型、ボタン型など様々な形状があり、 有名な緑色透明なチェコボヘミア地方のモルダバイト、 レモンイエローのエジプトリビア砂漠のリビアングラス、黒褐色の中国や東南アジアのチャイナイト・インドシナイトやチベットのチベタンテクタイト、オーストラリアのオーストラライトとダーウィングラスなど産地により呼び名があります。