円上島球状ノーライト

0

南西岸の一小部分に球状閃緑岩(?)の露頭がある。ハンレイ岩との関係には未だ明かならざるものがある様だが、此球状閃緑岩を発見された高壮吉博士によれば最大露出地は6米四方に達し、其表面は絶えず海波に洗はるるため鮮かに斑点状の構造を呈し甚だ美観を呈すといふ。該岩石は直径一ニ寸の球顆の集合よりなり中央部は甚だ粗粒の長石よりなるも周辺に近づくに従って細粒となり、外辺部では緑色を呈する角閃石様の鉱物が同心円状に配列し、又僅に黒雲母様の鉱物を混するが、石英は肉眼的観察では全然欠如する様である。
<瀬戸内海、円上島の球状閃緑岩から抜粋>
個々の球体が1個の曹灰長石で、多くは直径3〜4cm、各個体の断面は角の取れた矩形〜楕円状、中央部は常に無色、周縁を同心円状にシソ輝石のリムが囲む(香川の文化財,1996)真っ白い個体も稀でない。
<円上島の球状ノーライトから抜粋>

#円上島球状ノーライト

Default