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ザ★ガム大辞典
おかしのパッケージや缶ジュースのデザインなどを集めたシリーズのうちの一冊。全編ガムの包み紙の紹介に費やされています。 ガムと言ったら真っ先に思い浮かぶのがロッテでしょう。定番の「グリーンガム」「クールミント」「スペアミント」等の歴代の包み紙の数々。昔はガムの自販機なんてのも見かけましたね。個人的には「コーヒーガム」が印象深いです。最近はあまり注意して売り場で見てませんでした。 ロッテ以外にも現在はカネボウに吸収されたハリスという会社もありました。「ハリスの旋風」という学園アニメが放送されたくらいのメーカーでした。 それと、muuseo でもオマケが定番化されているハリスならぬコリス。駄菓子屋の定番で笛ガムでお馴染み。コリスと並んでもう一社「オレンジフーセンガム」「フィリックスガム」のマルカワも有名ですね。 その他、当然森永や明治やグリコなどのお菓子メーカーのガムも掲載。ロッテの影であまり印象に残ってませんけどね。 ガムの歴史や包み紙収集家の話など濃い内容となってます。 #お菓子 #パッケージ #書籍
扶桑社 串間努 600円オマハルゲ
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TV映画「新選組血風録」の世界
新選組の映画やTVドラマは何作かありますけど、その中でも最高傑作じゃないかと思うのが「新選組血風録」という昭和40年の作品です。番組のファンだったラジオ関係の仕事をされていた女性が取材されて書いたのが本書。スタッフやキャストへのインタビューも交えて番組を深く掘り下げています。 原作は幾つかのエピソードが連なる短編集的な内容で、ドラマもそれに則った構成になっています。この番組の魅力は何と言っても主人公である土方歳三役の栗塚旭氏に尽きるでしょう。あまりのハマりっぷりにその後の土方役者が霞んで見えます。もう一人、後の藤田まことの「はぐれ刑事」の課長役でお馴染みとなった島田順司氏の沖田総司には女性ファンが多かったという事です。それに斎藤一役の左右田一平氏を加えたトリオは後の番組に続投する事になります。赤影で有名な坂口さんもまだ無名で、監察の山崎烝役でした。 スタッフでは脚本の結束信二氏や音楽の渡辺岳夫氏の功績も大きいと思います。結果的に原作者の司馬遼太郎氏も絶賛するドラマとなりました。この番組の人気は思っていた以上で、後に同じ司馬氏の原作による「燃えよ剣」も基本同じキャスト中心で作られています。 #新選組 #時代劇 #TV https://youtu.be/6sGdXshDIDM
新人物往来社 2800円+税 2000年オマハルゲ
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日本個性派俳優列伝Ⅲ 遠藤太津郎
時代劇が好きです。昔からよく目にする役者さんが数多くいます。主に悪代官や悪徳商人など悪役を演じてる方々ですが、そのうちの一人が遠藤太津朗(たつお)さんです。惜しくも2012年に亡くなられましたが、生前に行ったインタビューを纏めたのが本書です。 遠藤氏の代表作と言えば大川橋蔵のTV「銭形平次」の平次のライバルの目明し「三ノ輪の万七親分」でしょう。他にも藤田まことのシリーズ「京都殺人案内」の上司役も印象深いです。兎に角、ブルドッグの様なガマガエルのようなお顔はインパクト大です。それでいてコミカルな演技も多くて親しみ易い役者さんでありました。 遠藤氏は仲間内でやっていた素人劇団から入って、30歳を過ぎてから映画やドラマに出演するようになった遅咲きの人で、橋蔵さんやら勝新さんやらと親しかったそうです。今では時代劇は壊滅状態ですが、遠藤氏の様な個性的な俳優さんもまた数が少なくなったと思います。 #時代劇 #俳優 #書籍
ワイズ出版 2800円+税 2000年オマハルゲ