雪の怪物  Snow Creature

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パッケージが味気ないので最初の画像はロビーカードにしました。雪男映画です。タイトルは直訳です。

捕獲された雪男がアメリカへ運ばれ、逃げ出すというストーリーですが、これが全体的にヒドい。

前半の舞台はヒマラヤで、主人公の二人の登山家がイエティを捕獲するんですが、肝心の雪男はカメラを極端な“引き”で撮ってるので豆粒くらいにしか映りません。ヘタすりゃ岩山の中で見逃してしまいそうになります。やっと全身が映ったと思っても暗くてこれまたよく分からない。

後半はアメリカに移っての展開ですが、ここでも街灯もない夜道をイエティーが歩いて来るシーンが何度か挿入されるも暗くてシルエットしか分からない。明るい場所でのシーンも絶妙にちゃんと映らないようにしている。ラストは下水道に追い詰められ撃ち殺されますが、そこでちらっと着ぐるみのシワが確認出来る程度で映画は終わります。つまり、最後まで雪男の姿形はハッキリしないんです。

本館に展示済みの「ヒマラヤの雪男」でも書きましたが、あちらは「敢えて」雪男を映さない事で成立している映画ですが、こちらは怪物を見せない事には盛り上がりません。「これは着ぐるみの出来が悪過ぎて映せないのでは?」と暫く疑問でしたが、画像を見付けました。最後の画像がそれ。これでは防寒服を着たただの人にしか見えませんよw もうちょっと何とかならんかったのか…。

ツッコミどころはまだあります。前半に登場するヒマラヤのシェルパ達。そのリーダー役が日系人で仲間に指図するのに流暢な日本語を喋ってますw 最初に聞いた時は空耳かと思いましたwww おまけに現地の警察署長も日系人。二人で会話してるシーンは小津安二郎の映画かと思っちゃいますw 「どうせ分からんだろう」という安易な発想でしょうねw

そしてこの映画の最大のツッコミどころは監督が名匠ビリー・ワイルダーの弟だという事。弟には才能がなかったんですねぇ。

 #映画 #SF #ホラー

https://youtu.be/3GEL_b2oTZQ

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