ストリート・キングダム

0

70年代末から80年代初頭、東京を中心として新しい音楽の動きがありました。パンクの影響もあったでしょうが、それまでの既成の音楽から外れたアンダーグラウンドのバンドが一斉に注目される事になったんです。

それらは一括りにされて「東京ロッカーズ」として紹介されましたが音楽性は多様。耳触りのいいロックもあればアバンギャルドなパフォーマンスを行うバンドもおり、その一部は「テクノポップ」のジャンルとしてメジャーデビューします。そういった時代の「うねり」を感じさせる記録が本書。当時の貴重な写真と共に振り返って書かれています。

5枚目の画像は「ゲルニカ」の戸川純。後にタレントとして有名になりましたね。6枚目は今や直木賞作家となった町田康(当時は町田町蔵としてパンクバンド「イヌ」のヴォーカルでした)。7枚目は美人のヴォーカルとして話題になった「G-Schmitt」のSHOKO。彼女はオリジナルビデオ「妖怪天国」で妖怪役を務めました。

8枚目は裏表紙の画像で、当時の新宿ロフトの入り口です。懐かしいです。何度か行きました。

巻末には使用された写真が誰なのか紹介されてます。ファッションを見ても当時は「イケてない」ような、洗練された感じはありませんが、リアルなインディーズの動きが伝わる一冊です。

 #ロック #インディーズ #本

Default