遠すぎた橋

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オールスター映画の楽しみは、次々に登場するスターたちの顔ぶれを鑑賞する事ですが、吹き替え的に言うと豪華な声優陣の声を堪能できるところにあります。

この映画ではひとつの「売り」がロバート・レッドフォードの出演でした。声は勿論、広川太一郎氏。他にもショーン・コネリー=佐川哲郎をはじめ、石田太郎、青野武、柴田侊彦、…etc.といったフィックス・準フィックスの声優さんの豪華共演でした。(因みに現在流通してるソフトは新しい声優で録音されたヴァージョンが収録されてます)

前回触れたダーク・ボガ―ドもちゃんと土屋嘉男氏が担当、珍しく時代劇の悪役で有名な神田隆氏もルントシュテット元帥役で登板されております。

とは言え、10人以上のスターに対して声優が全部に対応出来るのは難しく、ちょっと馴染みのない起用もありました。割を食ったのは登場時間の短いジーン・ハックマン。吹き替えは「大脱走」でこの映画の監督でもあるリチャード・アッテンボロー扮するビッグ・Xの右腕役の声を担当された上田敏也氏。主にあまり目立たない脇役が多い方です。ジーン・ハックマンの声は当時小池朝雄氏がフィックスでしたが、流石にそこまでは無理でしょうから仕方がないですね。

大々的に宣伝された本作ですが、内容は「負け戦」を描いてるのが面白い。この映画以降、80年代に入るとベトナム戦争の是非を問うような作品が多くなり、純粋に楽しめる戦争映画の最後の作品だと思います。

 #吹き替え #洋画

https://youtu.be/SbwkWUglNwc

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