プラモデル製作記『1/48スケール タミヤ 95式小型乗用車 (くろがね四起)』  [1話完結]

初版 2019/10/19 13:14

改訂 2019/10/22 12:51

この度はプラモデル製作記をご覧いただきましてありがとうございます。

今回は、1/48スケールのタミヤ製、95式小型乗用車 (くろがね四起)を作りたいと思います。


[実車について]

1934年に帝国陸軍の要請を受けて、日本内燃機が日本初の国産四輪駆動車として開発した自動車です。およそ4,800台が生産され、日本軍の頼もしい軍馬として幅広い戦場で活躍しました。


[製作~組み立て編~]

プラモデルを製作するにあたって、まずは中身を確認します。

↑パッケージです。

箱を開けてみて、部品点数の少なさに驚きです。


早速組み立てていきたいところですが、まずは説明書を熟読します。そして、組み立てる前に中性洗剤で部品をランナーごと洗浄します。これは、部品に付いた「離型剤」を落として塗料の食い付きを良くするためです。

(離型剤とは、金型にプラスチックがくっついてしまうのを防ぐために使われる油のようなものです。国内メーカーのプラモデルは然程でもありませんが、海外キットの中には離型剤が目視で確認できるほどギトギトに塗られているものもあります。)


さあ、いよいよ部品を切り出していきます。このとき、すべての部品のバリやゲートの処理をしておきます。

次に仮組をしていきます。ここで部品同士がしっかり合わさるかを確認しておきます。また、塗装を考えて先に接着しておいた方が良いものは接着しておきます。

仮組を終えて、全体のバランスを確認します。さすが、タミヤのキットですので、部品の「合い」な完璧でした。


[製作~塗装編~]

いよいよ塗装に移ります。仮組を崩し、部品をひとつひとつ持ち手に固定します。

最初から塗料を塗っても良いのですが、私はいつもサーフェイサー(オキサイドレッド)を吹いています。エアブラシで塗っても良いのですが、缶スプレー特有の目の荒らさが好きでミリタリーモデルは缶スプレーで下地処理しています。

下地処理が終わったら本塗装します。車体の塗料はMr.カラーの「陸軍カーキ」と「草色」を調色して、エアブラシで吹きます。

その他の部品も塗装していきます。

座席と幌はカーキ、ステアリングと車軸はセミグロスブラックで塗装します。


[タイヤの塗装]

ここで便利なアイテムをご紹介します。それは「パンツァーパテ」と呼ばれるマスキング剤です。その名前の通り「ねりけし」のような素材で出来ていて、必要な部分をマスクした上で塗装ができます。

必要な部分をマスクして…

塗装して…

簡単に剥がせます!

この商品の魅力は、繰り返し使えることです。具体的に何度まで使えるのかは分かりませんが、今のところ10両位の製作に使用していますが、問題なく使えています。


さて、一通り全体の塗装が終わったので細かい塗装をしていきます。

シャーシの下はスプリング・排気管などを説明書の指示通りに塗り分けています。

今回の製作ではほぼストレートに組んでいますが、排気管のみ0.7mmのドリルでパイプっぽくしています。


[製作~最終組み立て編~]

すべての塗装が終了したら組み立てていきます。この工程が一番ワクワクします。

タイヤ・座席・窓ガラスなどを接着していきます。ここで失敗すると目も当てられませんから、はやる気持ちを抑えてしっかり着実に進めていきます。

最後にインレタで陸軍のマークを貼ったら完成です!

(1/48スケールは「博物館にありそうなピカピカの状態」というゴールを定めていますので、ウェザリングは施していません。)


[おわりに]

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

タミヤのキットは久しぶりに組みましたが、始めから終わりまで本当に組みやすかったです。

次回は、とある漫画(アニメ)作品に登場する自動車を作ります。


ご覧いただいた方のなかで「このキットが見たい」というご要望がございましたら、コメント欄でお声がけください。(何を作ろうか自分で決めかねている製作者より)



#2019年

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OER5200

鉄道模型(1/80スケールのみ)を中心に、ミニカーやプラモデルなどのコレクションをしています。スケールは鉄道模型に合わせる形で、1/87・1/80・1/76・1/72・1/75に限定して集めています。

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