1/72フィギュア “第2竜騎兵スコッツ・グレイ連隊”(2nd Dragoon Scots Greys)
1/72スケールのミニ・フィギュア、米国HAT社のキットです。
このスケールのフィギュアの第一人者、Toysoldier様に教えて頂いて通販で購入しました。
こんなに小さいミリタリー・フィギュアの塗装は何十年かぶりです。
地獄をみました(笑)
キットは「WW1の英国騎兵」というタイトルで、槍を持ったランサー(槍騎兵)を再現したキットでしたが、私の好みでスコットランドの「スコッツ・グレイ連隊」(第2竜騎兵)にしたかったので、槍の代わりにサーベルに替えたり旗手に作り替えたりして、竜騎兵に改造しました。
製作記はこちらです。
第1回 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/65
第2回 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/67
第3回 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/68
第4回 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/69
第5回 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/70
ジオラマ化の道
その1 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/95
その2 https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/96
【部隊解説】
スコッツ・グレイ騎兵連隊は、現在も残るイギリス陸軍でも最も古い騎兵部隊の一つで、その起源は1678年までさかのぼります。17世紀に編成され、ジャコバイトの乱、7年戦争、ナポレオン戦役と数々の戦歴を重ねます。
ナポレオンとの最後の対決であるワーテルローの戦いでは、フランス軍第45歩兵連隊の軍旗を奪うなど活躍しイギリス軍の勝利に貢献します。
その後も、クリミア戦争、インドのセポイの乱、第2次アフガン戦争、スーダン戦争(一部の要員をCamel Regiment=ラクダ連隊に派遣)、ボーア戦争、そして第1次世界大戦に参戦します。
第1次世界大戦では第5騎兵旅団の一員として、1914年8月17日にル・アーブル港からフランスに上陸、直ちにベルギー戦線に参戦します。このとき、目立つ白馬はクルミ油で茶色く染められたそうですが、後の写真を見ると雨とか洗体のせいで多くの馬が白馬に戻っていたようです。
その後は終戦まで各地を転戦し、多くの犠牲を出して英国へ帰還したのでした。
時は流れ時代は第2次世界大戦を迎えますが、スコッツ・グレイ連隊はこの時もまだ騎馬の騎兵部隊として存続していたのです。
大戦初期のころは連隊はパレスチナ戦線に派遣されます。
この頃の写真を見ると、白馬ではなく黒や茶色の馬に乗っていたようです。さすがに白馬は目立ちすぎでやめたのでしょう。
そして1942年、スコッツ・グレイはついに馬から戦車に乗り換えます。
戦車部隊に改編された同連隊は、北アフリカ戦線でドイツのロンメル軍団と戦い、その後は欧州戦線を転戦します。
そして、1971年に「第3カービン銃騎兵(近衛プリンス・オブ・ウェールズ竜騎兵)連隊)」(3rd Carabiniers (Prince of Wales's Dragoon Guards))と統合し、現在の名称(RSDG=Royal Scots Dragoon Guards)になっています。
戦後の冷戦期を経て、1990年の湾岸戦争にはチャレンジャー1戦車を装備して参戦、KFOR派遣直前の1998年に、当時最新のチャレンジャー2戦車をイギリス軍の中でも最も早く配備され、主力戦車を持つ打撃部隊としてイラク戦争にも派遣され、イラクではイラク軍のT72等の旧ソ連製戦車を片っ端から撃破し、100年前に世界で初めて戦車を産みだした英国の戦車技術を改めて世界中にアピールすることになります。
しかし、最近の陸軍再編の中で再び改編され、現在では軽騎兵部隊として装甲車の部隊に改編されました。
フィギュア 1/72
HAT
¥1600くらい
通販(まぁくすほびー)
T. S