3式戦「飛燕」1型乙…244戦隊/震天制空隊 板垣軍曹機(73号機)

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244戦隊の体当たり専門部隊「震天制空隊」の 板垣政雄 軍曹の73号機、244の飛燕作り比べシリーズの第11番目、3式戦の「乙」型です。

「乙」型は、初期型の甲型が機首の12.7mm(ホ103機関砲)が2門、両翼に7.7mm(89式機銃)が2門だったのを、すべてホ103の12.7mm×4門に強化した改善型でした。(引き込み式の尾輪を固定式に変更)
なお、後にこれでも威力が足りず、両翼の機関銃をドイツ製のマウザー20mm砲に改善したのが「丙」型になります。

板垣軍曹は、体当たり専門の震天制空隊の一員として、昭和19年12月3日および昭和20年1月27日の2度、B29に体当たりし、僚機の中野軍曹と同じく2度とも生還した強運の持ち主でした。
後に震天制空隊は廃止されますが、強運の板垣軍曹は本部小隊に配属され小林戦隊長の僚機を務めます。(終戦時、総飛行時間740時間)

震天制空隊の標準塗装で、垂直尾翼と水平尾翼が真っ赤に塗装されており、戦隊マークではなく、搭乗者のイニシャルがカタカナで「イ」とペイントされています。

中野軍曹の16号機ではすべての機銃が撤去されていたそうなので、もしかすると、この73号機も武装撤去だったのかもしれません。

記録写真を見ると、板垣軍曹は震天制空隊でこの73号機のほか、全身濃緑色に迷彩された14号機にも搭乗しています。(14号機は、機首上面の防眩色のブラックがハゲハゲになっており、胴体はキャノピーと異なり地色のシルバーのまま…、いつか製作してみたい1機です。)

本モデルですが、いま気付いたのですが、塗装が途中でした。
プロペラのスピナーの先端を白く塗らないと、また、キャノピー後方のアンテナも茶色くぬらないといけないのを忘れそのままでした。いつかやろう…。

模型はファインモールド社の乙型、デカールはLifelikeから板垣軍曹機用をチョイス。
ピトー管を真鍮部品に交換。

【模型製作メモ】
機体: 下地=Mr.サーフェイサー(グレイ)
(キャノピーは、専用のマスキングシートでマスキング)
先に、パネルごとのコントラストで、TS-90シルバーリーフ
次に別の一部のパネルを、TS-83メタルシルバー
その後、それらのパネルをマスキングし、機体全体の塗装は AS-12シルバーメタル(以上、全てタミヤのスプレイ)
機首上面:ファレホ フラットブラック(筆塗)
フラップ:タミヤエナメル明灰白色(筆塗)
尾部:タミヤエナメル赤(つや)←デカールのためにツヤで塗装
機内:タミヤアクリル・カーキ
着陸灯内部:NATOブラック、灯火パーツは内側から電球部をザグり、シルバーを塗布。
プロペラ:タミヤエナメル フラットブラウン(筆塗)
タイヤ:タミヤエナメル タイヤブラック(筆塗)
デカール:Lifelike A/C #8
(デカール貼り後、水性つや消しクリアスプレー)

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