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König #3 KELTS Alkoholfreies Pilsener ( Märklin / HO )
ケーニヒ(König)醸造所、ドイツ西部、フランス国境に接したノルトライン=ヴェストファーレン州のデュースブルグの近く、ビエックという町にある醸造所です。 そのケーニヒ醸造所の製品のうち、ノン・アルコール・ビールのブランドがこの『KELTSビール』でした。(※過去形です) ケーニヒ、つまり「王様」ビールという意味の名前ですが、実は創業者がケーニヒさんというらしいです。創業は1858年、第1次大戦とその後の不況、そして第2次世界大戦では醸造所は全焼、数々の苦難にさらされますが、その度に立ち直り、戦後の1950年代以降は国民的ビールとして市場に地位を確保します。 2000年、創業家はホルステングループに醸造所を売却、そして、2004年にホルステンがデンマークのカールスバーグに吸収されると、同社はケーニヒ醸造所をビットブルガー醸造所に売却、現在はビットブルガー・グループの醸造所のひとつとして存続しています。 ノンアルコールのこの『KELTS』ですが、2005年以降はKELTSのブランド名が外され「ケーニッヒ・ピルスナー・アルコホルフライ」(König Pilsener Alkoholfreies)として販売されています。 模型は、ドイツ統合後のメルクリン製HO。 シンプルなデザインで良いですね。 細かい表記をよく見ると、この貨車の留置駅がケーニヒ醸造所の所在する「デュースブルグ中央駅」だと書いてあったり、その下には「ケーニヒ醸造所」だと1㎜くらいの小さな文字で記載があります。 単なるノベルティ・グッズ的な仕上げではなく、このように細かいところまでちゃんと手を抜かずにリアルに再現されているのが、ビール貨車の魅力なのです。
HO Marklin 2000円位 ネットオークションT. S
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Stella Artois ( PIKO / HO )
ステラ・アルトワ(Stella Artois)、ベルギー中部のルーヴェン市のビールですが、ランビック系などの「いわゆるベルギー・ビール」ではなく、ピルスナー・タイプのビールです。 実は、日本でのベルギー・ビールのイメージに反し、本国では7-8割がピルスナーらしいですね。 さて、ルーヴェン市といえば世界最大のビール会社であるアンハイザー・ブッシュ・インベブ社の本社があり、同社がステラ・アルトワの現所有者でもあります。 起源は古く1366年、ビールも作る居酒屋のデン・ホールン醸造所として創業され、18世紀初頭、醸造責任者としてセバスチャン・アルトワ氏が入社、その後、同氏が醸造所を買い取りオーナーになり、アルトワ醸造所と改名されます。 この「ステラ」というビールは1926年に発売、1930年代に欧州市場に広まり、第二次大戦の中断を経て戦後に復活、現在では世界中に輸出され、また国によっては系列会社でライセンス生産(例:ドイツならベックス醸造所にて)されているベストセラーです。 日本市場でも流通しており、日本ではマイナーながら、比較的入手しやすい輸入ビールの一つだと思います。 さて、こちらの模型ですが、元東ドイツのPIKO(ピコ)社製のHOゲージ模型です。(※英国のPECO(ピィコ)ではありません) 東西ドイツ統合前はややチャチなつくりな物もありましたが、これのように近年のモデルはなかなか精密です。 しかし、コレもそうですが、「手すりは自分でつけなさい」はヤメで欲しいですね。メーカー側の手抜きです(笑)けっこう取り付けは大変です…が、頑張るとなかなか細密になります。
HO PIKO 2,650円+送料 ネットオークションT. S
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Landskron ( Märklin / HO )
こちら、tomo-sさんからの頂きモノです。 ありがとうございますm(__)m とてもイイですw ブレーキ手室付きの木造古典貨車をベースにした、ランズクロン(Landskron)醸造所のビール貨車です。クラシックなデザインにもかかわらず、ポップな色使いのかわいいデザインですね。 側面に「DR]とあるように、ライヒスバーン、戦前のドイツ帝国鉄道局時代の貨車を再現しています。 さて、ランズクロン醸造所、ドイツ東部のザクセン州、州都のドレスデンからさらに東の端のポーランドと国境を接する町、ゲルリッツ市にある醸造所です。 このため、長らく「ドイツ最東端の醸造所」として知られていましたが、近年さらに東にクラフト醸造所が作られたらしく、その「最東端の…」の称号は返上しています。 創業は1869年、日本で言えば明治維新直後ですね。 2度の大戦を生き抜き、戦後の東ドイツ時代を経て現在でも存続していますが、その間、オーナーが醸造所を大手ホルステン社に売却、さらにデンマークのカールスバーグ社に買収されるなど、迷走した時代もありましたが、その後に現在のオーナーに買い取られ、個人経営のビール会社として存続しています。 この貨車のピルスナーをはじめ、ボックなどラインナップも多数あるようです。日本では見かけませんが、ぜひ飲んでみたいものですね。
HO Marklin プライスレス tomo-sさんT. S
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Erzquell Pils( SACHSEN MODELLE / HO )
オランダとベルギーと国境を接するドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州。 その州都はデュッセルドルフ市ですが、その南のケルン市の近郊、ビールシュタイン村にある醸造所がこの「エルツケル」(Erzquell)醸造所です。 創業は1900年、2度の大戦を経て現在でも個人経営のビール工場として運営されています。 この貨車は、同社の看板商品のひとつ、「エルツケル・ピルス」(ピルスナー)の広告が描かれたビール貨車で、珍しいボギータイプの長尺車体となっています。 メーカーはいまや幻のザクセン・モデル社。 同社は旧・東ドイツ時代にオイビン鉄道模型社(Modelbahn Oybin)として創業され、そして1980年代にピコ社の傘下になりましたが、1990年の東西統一後にザクセン・モデル社として民営企業になり独立、墺のロコ社と提携するなどして存続したものの、1999年に破産を申告、消滅しました。 ヤフオクで送料込みだと5000円超、ちょっとお高めでしたが、仕方ない。 幻だから…。
HO ザクセン・モデル 5000円+T. S
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KROMBACHER #3 ( Märklin / HO )
ドイツ西部、オランダとベルギーと国境を接するノルトライン・ウエストファーレン州。州都はデュッセルドルフで、西ドイツ時代の首都ボン市や工業地帯として知られるルール地方を擁する州です。 その州南部にあるクロイツタール市、市内のクロムバッハー地区にある醸造所が、このKrombacher(クロムバッハー)醸造所です。 1803年、地元の宿屋の息子、ヨハネス・ハース氏により創業され、現在ではオーナーは変わっていますが、いまだに大手系列ではなく個人経営の企業として存続しています。個人経営といっても、クロムバッハ醸造所はドイツでも最大規模の醸造所のひとつとして知られています。 さて、このビール貨車ですが、独メルクリン社製のHOゲージ模型、屋根上ベンチレータは左千鳥、ドイツ統合後の比較的新しめの製品ですね。 オレンジ系の派手なデザイン性の高い貨車ですが、正直言いまして私はこういうデザインのビール貨車はあまり好きではありません。しかも、貨車の表記はほぼ省略。側面のデザインの印刷だけで、これはちょっと模型としては手抜きです。 ビール貨車の魅力のひとつは、ノベルティ品だったとしても、リアルな貨車表記が細かく再現されているところにありますから。(これじゃ本当にタダのノベルティ品です) いちおう入手はしたのですが、あまり喜びがないといいますか、つまり、私が思うビール貨車のデザインではないんですね。もっとオーソドックスなデザインのものが好きなもんで…。 …と、ひとくされ文句を言いつつ、結局は買ってますけど(笑)
HO Marklin 2000円位 ネットオークションT. S
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ワイン大樽貨車#4「Federico Paternina (Rioja)」 ( Electrotren / HO )
スペイン北部、リオハ(Rioja)地方ではエブロ川の流域にワイン畑が広がり、古くからワインの銘醸地として知られ、スペインを代表する高品質の赤・白のワインが作られています。 特に、19世紀後半のフィロキセラ虫害でフランスのぶどう畑が壊滅した際に、フランスの酒造家がスペインに移住してワインづくりを伝えたことにより、スペイン・ワインの品質が向上したといわれています。 そのリオハ地方、アルタ地区にあるFederico Paternina(フェデリコ・パテルニーナ)社は1896年創業、高品質のリオハ・ワインを作り出すワイナリー(ボデガ)として知られ、赤・白ともに普及品から高級ラインまで、数種類のボトルが日本にも輸入されて販売されています。1999年の世界の銘酒辞典にも掲載されていました。 模型は、スペインのエレクトロトレン(Electrotren)社製のHOゲージ、箱の感じからして1970年前後の古いモデルのようです。2つのワイン樽部分は木製で、その他の部分はすべて金属製、金属シャーシの底面には Made in Spainではなく、「MADRID (Espana)」の刻印があります。時代を感じる味のある鉄道模型モデルです。 ここまで来ると、スケール・モデルというよりアンティーク品に近いですね。 箱に値札のようなものが付いていますが、オーストリア?の町の名前の付いたタグで、店は現存さないのかネットでは引っ掛かって来ませんでした。 海外で発売されたものだとして、今年に私の手に渡るまで、どの国から何人のコレクターの手を渡ってきたのでしょうか…。歴史を感じる一品です。 こうした「大樽貨車」(タルが2つ搭載された貨車)は、ワイン貨車では各社から各種発売されていますね。いつか、すべて連結して「ワイン樽列車」を走らせてみたいものです。
HO Electrotren 900円くらい ネットオークションT. S
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リキュール貨車「Grand Marnier」 ( Märklin mini-club / Z )
グラン・マルニエ(グラン・マニエ)、オレンジの皮から作られるフランスのリキュールです。 リキュールの種類としてはオレンジ・キュラソーですが、その中でもこのグラン・マルニエは、3年から6年熟成された上等なコニャックをブレンドされて作られる高級品として知られており、その芳醇な香りからお菓子の材料として使われることも多いですね。 このモデルは、独メルクリン社のミニクラブ(Zゲージ)のコンテナ貨車で、小指の先ほどの赤いコンテナ部分にブランド名の繊細なプリントが施された精密な模型です。
Z MARKLIN mini- club 2000円位 ネットオークションT. S
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ウイスキー貨車「Johnnie Walker」( Liliput / HO )
珍しいスコッチウイスキー貨車、「ジョニーウォーカー」の広告貨車になります。 模型は独リリプット社製の「HO」ゲージ、英国式の1/76 OO(ダブル・オー)ゲージではなく1/87のHOゲージですが、車両は英国の鉄道車両をモデルにしています。 古い紙の箱に入ってまして、1970年ころの製品ではないかと推測。 当初、貨車の底面に刻印も何もないので、中身と箱が一致していない可能性もあり、ホントにリリプットなのか?と調べたところ、この時代にこのウイスキー貨車を何種類か発売していたことがわかり、リリプット製だと確認できました。 貨車の側面の向かって右下に「BRT」のロゴがありますが、これはBritish Railway Traffic & Electric Co Ltdの略。なんですかね、日本の「JR貨物」みたいなもんですかね。ちょっと違うのは、このような貨車を保有して、モルト製造会社(ウイスキーの原料の製造会社)などに貸すビジネスをしていた会社なのです。 このラインナップ、続けて欲しかったです。(そしたら、私はビール貨車コレクターではなく、ウイスキー貨車コレクターになっていたかも・笑) なくなっちゃって惜しい製品ですね。
HO Liliput 900円くらいT. S
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英王室マグ♯2 チャールズ皇太子御成婚記念
1981年7月29日の、英王室チャールズ皇太子とダイアナ妃の御成婚を記念した王室グッズのうち、陶器の青いマグカップです。 片側には皇太子のシルエット、反対側にはダイアナ妃のシルエットが金で描かれており、センターにはHis Royal highness プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子殿下)と、スペンサー家のレディ・ダイアナとの御成婚記念品だと金文字で書かれています。 このフロアは英軍のスコットランド🏴系アイテムの展示フロアですが、英軍の最高司令官が国王陛下(当時はエリザベス女王)ですので、当フロアのレギュレーションはクリアしてるため、こちらに展示させていただきました。 イギリス軍は「His Majesty's Armed Forces」と呼ばれ、「国王陛下の…」というのが正式な呼び名なのです。 ちなみに、英王室の皇太子の称号はプリンス・オブ・ウェールズとして知られていますが、もうひとつ、ロード・オブ・ジ・アイルズという「島々の王」という称号をお持ちです。 この「島々」というのが、スコッチウイスキーで有名なアイラ島を中心としたインナー・ヘブリディーズ諸島を差していまして、英王室の権威がスコットランド各地まで及んでいることを数百年前から現代に至るまでアピっておられるのです。 白い磁器のカップのような華奢で気取った感じもなく、この形は普段使いにも使いやすそうだなと思い、こちらも選びました。 現在(2024年1月現在)、渋谷区代々木上原のセレクトショップ「MB」さんでは英国フェア🇬🇧をやっていまして、アパレルのほか、こうした王室関係のカップやソーサーをたくさん販売しています。Muuseo館長としては胸の痛い話しですが、英王室マニアの方からの放出品だそうです…。 すばらしい逸品が揃っておりますので、興味のある方はぜひ代々木上原MBへ GO🏃🏃♂️🏃♀️💨
5,000円 代々木上原「MB」 2024年1月T. S
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英王室マグ♯1 エリザベス女王シルバー・ジュビリー
一昨年に亡くなられた英王室エリザベス女王陛下、その即位25周年のシルバー・ジュビリー(1952年即位→S.V. 1977年)を記念したグッズのうち、陶器の記念マグカップです。 センターに大きく「E II R」とあるのが「女王エリザベス2世」の印、Rはレジーナ(女王)という意味になります。(※ヴィクトリア女王だと「V R」、ホームズが自室の壁に拳銃で撃ってVRの形に弾痕をつけたアレです) このフロアは英軍のスコットランド🏴系アイテムの展示フロアですが、英軍の最高司令官が当時は女王陛下(現在は国王チャールズ3世)ですので、当フロアのレギュレーションはクリアのため展示させていただきます。 イギリス軍は「Her Majesty's Armed Forces」と呼ばれ、「女王陛下の…」というのが正式な呼び名なのです。(現在ならHis Majesty's Armed Forces) 白い磁器の華奢なカップのような気取った感じもなく、この形は普段使いにも使いやすそうだなと思い、これを選びました。 現在(2024年1月現在)、渋谷区代々木上原のセレクトショップ「MB」さんでは英国フェア🇬🇧をやっていまして、アパレルのほか、こうした王室関係のカップやソーサーをたくさん販売しています。Muuseo館長として胸の痛い話しですが、英王室マニアの方からの終活の放出品だそうです…。 すばらしい逸品が揃っておりますので、興味のある方はぜひ代々木上原MBへ GO🏃🏃♂️🏃♀️💨
4,800円 代々木上原「MB」 2024年1月T. S
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Carlsberg #8 ( Märklin / HO )
カールスバーグのHOゲージの8両目は、西独・メルクリン社の古いモデルです。 定番のデザインですが、車体は1970年代の古いタイプ(模型として)のロング車体、金属製の下回りですが、側面のデザインはそこそこいい状態です。 ネットオークションにて入手。 カールスバーグ、いまさら説明する必要もないくらい有名なブランドですね。デンマークの大手ビール会社で、世界第4位の規模を誇り、日本を含めて世界中でライセンス生産されています。日本では1993年からサントリーがライセンシーです。 カールスバーグの成り立ちは、土曜の夕方のラジオ、バー・アヴァンティの番組間のサントリーCMで『1847年、デンマークのヤコブ・クリスチャン・ヤコブセンにより…』ってやってたので、すっかり刷り込まれましたね。あれです☝️ ところで、世の中であまり触れる人がいないのですが、このメルクリンの3-40年前のロング車体の貨車って、経年変化で車体の屋根部が歪むんです。その謎を解くべくあちこちネット上を彷徨ってみても、それについて触れているページはありません…。ドイツ本国のサイトを探してみないとダメかな…。
HO Marklin 1,400円くらい ネットオークションT. S
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Moninger ( Märklin / HO )
Moninger(モニンゲル)醸造所、現在の社名はハッツ・モニンゲル(Hatz-Moninger Brauerei GmbH)といい、ドイツ南西部、バーデン=ヴュルテンベルク州、カールスルーエ市にある醸造所です。 カールスルーエ市は、同州のマンハイム市と並び、州都シュトゥットガルトに次ぐ第2の都市です。 1856年、ステファン・モニンゲール氏によって創業、2010年に、同じく同市の伝統的な醸造所だったハッツ(Hatz)醸造所の合併して現在の社名になります。(旧ハッツの工場は廃止) この貨車は、合併前の同社の製品のうちエクスポート・ビールの広告貨車になります。 西独時代のメルクリン製、つまり35年以上前の製品で、メルクリン標準のHOゲージ2軸貨車です。
HO Marklin 2000円位 ネットオークションT. S
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Carlsberg ( Marklin mini-club / Z gauge )
メルクリン社の小さなZゲージ貨車、デンマークのカールスバーグです。 3枚目の写真はHOの貨車と比べたところ。こんなに小さいんです。Zゲージって。 HOサイズではカールスバーグは複数種を所有していますが、Zゲージでは持っているようで実は持っていなかったもんで、、、このほどZゲージでは初めての入手です。 このシンプルなデザインがビール貨車らしくて良いですね。 カールスバーグ、いまさら説明する必要もないくらい有名なブランドですね。デンマークの大手ビール会社で、世界第4位の規模を誇り、日本を含めて世界中でライセンス生産されています。日本では1993年からサントリーがライセンシーです。 カールスバーグの成り立ちは、土曜の夕方のラジオ、バー・アヴァンティの番組間のサントリーCMで『1847年、デンマークのヤコブ・クリスチャン・ヤコブセンにより…』ってやってたので、すっかり刷り込まれましたね。あれです☝️
Z MARKLIN mini- club 1,700円くらい ネットオークションT. S
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メタルフィギュア “アーガイル&サザーランド・ハイランダーズ連隊” 軍曹・パグパイパー(Argyl & Southerland Highlanders, Piper)
英国King & Country社の秀逸なメタルフィギュア、スコットランドの歩兵連隊『アーガイル&サザーランド・ハイランダーズ連隊』(Argyle & Southerland Highlanders Regiment)のパグパイパーのフィギュアです。 英軍のうちスコットランド🏴の部隊は、ラッパ卒の代わりにスコットランド伝統のパグパイプを奏するバグパイパーを使い、進軍するときや突撃を鼓舞するときに🚶〜🎵🎶♬〜とパグパイプの音色を戦場に響かせるのです。 映画「史上最大の作戦」でも、そのようなシーンがありましたよね。ロバット卿率いるコマンドがペガサス橋に到着する時のシーン。あれです☝️ このフィギュアは英国モノですが、豪州シドニーのメタル・フィギュア専門店、「Peter Nathan Toy Soldier」にて2023.11月に購入。(購入日記はこちら💁 https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/483 ) ハンド・ペイントによる素晴らしい逸品で、K & C社のラインナップのうち、第2次大戦のイギリス第8軍シリーズ(8th Army)のひとつ。 細かく再現された袖の階級章を見ると、みっつの山なのでこの人は軍曹ですね。。 このフィギュアはすでに絶版品となっており、今回、豪州のお店で「最後の一つ」と奥の在庫から出してきてもらいました。 上腕部には、2枚目の写真にある“ハイランド師団”の(HD)の記章が付いておりますが、第2次大戦当時、スコットランドで編成された2つの師団は、第51師団がこのハイランド師団(Highland Division)で、もう一つが第52師団でローランド師団(Lowland Division)、ローランドのほうはスコットランド国旗をモチーフとした記章ですが、ハイランド師団はこの紺色地に赤いHDの文字が入ったものでした。 タータンの柄、抱えているバグパイプなど、見れば見るほど細かく仕上げられております。 キルトのマッケンジー・タータン柄は、ちょっと塗りが大雑把かなw 【部隊解説】 アーガイル&サザーランド・ハイランド連隊は、1794年にスコットランド・アーガイル地方において編成された第98(アーガイルシャー・ハイランダーズ)歩兵連隊(→1796年に第91(アーガイルシャー・ハイランダーズ)歩兵連隊)に改名)と、 1799年に編成された第93サザーランド・ハイランダーズ連隊とが、1881年に統合されて編成された戦列歩兵連隊でした。 統合前はナポレオン戦争、クリミヤ戦争に(シン・レッド・ラインの逸話がこの93連隊です)、ズールー戦争に、統合後もボーア戦争等の帝国主義時代の各植民地戦争、そしてWW1、WW2の2度の大戦に従軍しています。 そして、戦後もしばらく存続していましたが、さいごはイラク戦争に従軍ののち、軍縮、再編の波に飲み込まれ、2006年の陸軍再編により6つのスコットランドの歩兵連隊が大統合し『王立スコットランド連隊』(Royal Regiment of Scotland)が生まれますが、アーガイル&サザーランド・ハイランダーズはその第5大隊(空中強襲大隊 5 SCOTS)に再編成され、現在でも存続しています。
メタルフィギュア King & Country 豪$70T. S
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メタルフィギュア “ジャコバイト反乱軍 高地人兵士” (Jacobite Highlander)
チェッカーズのフィギュアではアリマセン☝️ 英国の伝統工芸品とも言える、キング&カントリー社の54mmメタル・フィギュア・シリーズより、「ジャコバイトの反乱軍 高地人兵士」です。 英国モノですが、豪州シドニーのメタル・フィギュア専門店、「Peter Nathan Toy Soldier」にて2023.11月に購入。(購入日記はこちら💁 https://muuseo.com/T.S_beer_wagons/diaries/483 ) ハンド・ペイントによる素晴らしい逸品。イングランド政府軍に果敢に挑み掛かるジャコバイト軍のハイハンド戦士の像、躍動的なポージングが素晴らしいですね👏 ジャコバイト…。 17世紀の後半、英国では名誉革命によるクーデターでカトリックのスチュワート王家、イングランド国王ジェームズ2世(スコットランド国王としてはジェームズ7世)がフランスに追放され、プロテスタントのハノーバー王家の統治が始まります。 しかし、これに対し「ジェームズ王こそ正当な王」だと主張して革命派に反旗を翻した一派か「ジャコバイト」と呼ばれる勢力でした。(ジェームズのラテン語読みがJacobであることからそう呼ばれた) ジャコバイト派はイングランド🏴の外のスコットランド🏴やフランス🇫🇷で勢力を強めて巻き返しを狙い、1715年の第一次反乱ではいったんはスコットランド全土がジャコバイト派に支配されるものの、イングランド政府側についたアーガイル公ジョン・キャンベル率いる政府軍に鎮圧されていったんは反旗の火は衰えました。 しかしスチュワート家の巻き返しを狙うジャコバイト派は諦めません。 1745年、追放されていたスチュワート王家のジェームズ3世の子、スコットランドで根強い人気のあったチャールズ王子を盟主とし、再びフランスから英本土に上陸、またたく間にスコットランドで勢力を巻き返したのでした。 これが第二次ジャコバイトの乱です。 しかし、優勢だったのも束の間、体勢を立て直したイングランド政府軍にスコットランドの北部まで追い詰められたジャコバイト反乱軍は、最後は「カローデンの戦い」で壊滅、チャールズ王子はフランスに逃亡。 以降、スコットランドではイングランドの圧政のもと、タータン使用の禁止、ゲール語の禁止など、徹底したイングランド化が図られてスコットランド文化は廃れさせられてしまうのです。 そして、勇壮な戦士だったスコットランド北部の士族(クラン)の壮丁たちは、精強果敢なハイランド兵としてイングランド軍に組み込まれていったのです。 じつは私の好きなスコッツ・グレイ騎兵連隊をはじめ、草創期の英軍のスコットランド兵🏴部隊のうちのいくつかは、カローデンの戦いの頃には既にイングランド🏴側に組み込まれて政府軍側としてジャコバイト軍と戦ったので、カローデンでは同胞相撃つ悲惨な光景が繰り広げられたのでした。
メタルフィギュア King & Country 豪$70 豪州シドニー「Peter Nathan Toy Soldier」模型店T. S