「目玉」付きのスコットランドの戦車(その1・塗装&デカール編)…の巻

初版 2020/07/05 22:01

改訂 2023/08/05 11:29

前回のタミヤMM1/35の「M5A1スチュアートVI」に引き続き、またもやタミヤMMよりスコットランド由来の戦車に取り組んでいます。


実はコレは以前からの作りかけの続きでして、すでに工作は終わっており残すは塗装工程のみのもの、続きの「塗装工程」に取り掛かります。

これまでの工程はこちらをご参照下さい<(_ _)>

https://muuseo.com/miniature-models-bottles/diaries/32


実はこの戦車、「ラジコン化改造」がなされております。

某県にRCタンク改造職人の方がいらっしゃいまして、その方にキットを渡すと車体部を¥( )万円でラジコンに改造して送り返してくれます。

あとは、自分で細かい工作と塗装をすればよい、という楽しいスキームなのですw

これで既に5-6台をワンオフ改造してもらってます。

基本塗装と組み立てを完了した状態ですが、グリグリとスムースに走るので楽しくてついついずっと走らせて遊んでいて仕上げ工程をサボっていたのですが…、さすがに完成させないと。。。


今回は、こちらになります。

1961年、西ベルリンに駐留していた「王立第4戦車連隊」(4th Royal Tank Regiment = 4RTR)、C中隊 第10小隊(C中隊なので砲塔マークは「〇」ですネ)、車長は"Jake"ジェイコブズ軍曹のセンチュリオンMk.5 戦車、愛称「DIE HARD」号です。(ダイ・ハード=しぶといヤツ)


イギリス軍の戦車部隊ではそれぞれの車体に固有のニックネームを必ず付ける習慣がありますが、4RTRの戦車には「D」で始まる名前が付けられています。

第4、ということで、アルファベットの4番目の文字である「D」というわけです。

ですので、この車両の名前もDで始まるDIE HARDというわけです。


王立第4戦車連隊はスコットランドで編成された戦車連隊で、元はWW1時に編成された「王立戦車連隊第4大隊」、当時は「菱型戦車」の部隊で、その時にこの部隊の特有のマークとして採用されたのがこの「目玉」(チャイニーズ・アイ)のマークでした。


目玉マークの由来はこちらをご参照ください。

https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/120

チーフテン戦車 “第4王立戦車連隊” チャイニーズ・アイ(タミヤ、1/35) | MUUSEO(ミューゼオ)

https://muuseo.com/miniature-models-bottles/items/120

T. S

すでに4RTRは王立第1戦車連隊に統合されており、現在は存在しないのですが、この目玉のマークだけは今でも受け継がれており、同連隊の戦車や戦闘車両の一部には砲塔や車体に「目玉」が誇らしげに描かれています。


さて、塗装工程に入ります。

AKのエナメル系ウォッシング塗料(Dark Brown)でスミ入れしていきます。


実は、下地はタミヤのスプレー塗料のOD色です。

スプレーでも、その上からスミ入れ、ウォッシング、、、いろいろ重ねていけばそれなりになります。…というお手軽仕上げなので、皆さん、あまり難しく考えないでどんどん作って塗っていきましょう!(エアブラシ、、、グラデーション、、、モジュレーション、、、しなくても大丈夫・笑)


車体の色も深みが出てきましたね。


砲塔のキャンバスカバーはファレホのアクリル系で塗ります。

最近お好みのEnglish Uniformのカーキ色を使います。

影を入れて・・・

・・・薄い色でドライブラシをして完成。

転輪のゴムは、ファレホのブラック・グレイにて。。。

上部の小さな誘導輪はサイド・スカートで隠れて見えないので塗りません。

見えないところに手間をかけないのも「お気楽モデリング」のコツです(笑)


砲塔の機関銃や予備履帯なども塗りまして、、、


そういえば書き忘れましたが、このタミヤのキットのセンチュリオンはMk.3なのです。ダイハード号はMk.5なので、、、Mk.5っぽく見えるように一部改造しています。

車体前面の予備履帯(左側)の代わりに何かの箱が付くところと、砲塔上に対空機銃としてCal.30機関銃が付きます。(いずれも適当にソレっぽく作ってます。)


さて、お次は砲塔に付いている消火剤のボトルを塗りましょう。

例の資料本「War Paint」誌を見ますと、「時代によって黄色やオレンジ、赤があって実は基準は無い。業者が好きな色で塗ったり整備時に車体色で塗りなおしたり、自由な世界。。。」という恐ろしいことが書いてありまして…。

…でも、冒頭に載せたイラストをよく見るとこの戦車は「赤」のようなので、ファレホのレッドでチョビチョビと塗っていきます。

ワンポイントで良い感じです。

マフラー関係はタミヤアクリルのダークアイアン(履帯色)をベースに、それに赤を入れてサビ感を出したものを薄めてムラムラに重ねていき、サビた感じにします。(上の写真はまだベースの履帯色のみの段階)


お次はデカール工程なので、まずはシルバリング防止のために光沢ツヤ仕上げにします。クレオスの水性クリアーの光沢を吹きかけます。

乾燥を待つ間にデカールの準備をします。

今回は、英国アキュレイト・アーマー社のセンチュリオン戦車用デカールセットです。

このセットに今回の「車番05 BA 46 DIE HARD」号のデカールが入っているのです。「目玉」デカールもあるんですw

私、デカール貼りの工程が大好きです。

ここまでくると楽しいですよね。


そういえば、このアキュレイトアーマー社のデカールはあまり強くないので、マークソフターのような軟化剤は少しにしないとすぐ破れたりフヤフヤになっちゃうので要注意です。

使う場合は、少しつけてすぐに綿棒で軽く抑えて(強く押さえると破れる)さっと処理してください。

車体前部のデカールを張り…

そして、砲塔に肝心の「目玉」を付け・・・、けっこうこの「目玉」マークはインパクトありますよねw 戦車に命が宿った感じがします。

車体には「DIE HARD」と入ります。


いやー、いいじゃないですか。コレ(笑)

それっぽくなってきました。


まだツヤツヤしてますが、この後は、デカールが完全に乾燥したらつや消しクリアーをかけ、その上からストレーキング(雨ダレ)やら泥汚れやら埃っぽさやらをかけて仕上げていきます。


デカール乾燥には1晩以上乾かさないといけませんから、本日はココまで。

(今週は月~木で出張なので、つまり続きは来週末。。。)


電池を入れてまた遊んでます(笑)

#ラジコン戦車

#スコットランド

#戦車

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T. S

I am a collector....

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  • Skmkib6f

    shikotuko

    2020/07/06

    うお……これはカッコいい。
    目玉なんて日本の戦車にはまずついてないですよね。お国柄ですねー。面白いw

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      T. S

      2020/07/06

      コメントありがとうございます。確かに、目ん玉マークなんて他ではなかなか無いですよね。しかも、第一次大戦から現代までズーッと付けているなんて、いかにもイギリスらしい伝統を重んじる感じがヨイです。

      これが起源です。

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      T. S

      2020/07/06

      そして現代のチャレンジャー2にも。

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      T. S

      2020/07/06

      描いているところの写真もありました。

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    toysoldier

    2020/07/06

    かっこいい!
    綺麗な塗装ですね!

    "チャイニーズ・アイ"、その時代をだからこそ許してくれた言葉なんでしょうね(笑)

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      T. S

      2020/07/06 - 編集済み

      ありがとうございますm(__)m
      中国人からもらったからチャイニーズ・アイなので、いまでもそう呼んでるみたいですよ。特に問題はありません。、

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      toysoldier

      2020/07/06

      T.S様

      そうなんですね!失礼!
      スラントアイの類いかと勘違いしてました!

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      T. S

      2020/07/06

      由来は本文中のリンクをご参照方ですm(__)m

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    T. S

    2020/07/10 - 編集済み

    湿度が高過ぎてつや消しクリアーをかけられませんねー。週末にできると、最後の仕上げまで行けるんですが。。。
    …と困ったふりして、ラジコン走らせて遊んでます(笑)やはり戦車は動かないと!

    そして、先日作ったM5A1スチュワートIVですが、下回りのラジコン化のオーダー出しまして、いずれRC走行可能になります。
    しかし、あの小さいのによくRCメカが入るなぁ、と感嘆ですね。楽しみ。

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      T. S

      2020/07/10

      トイラジコンの小型の戦車を分解して、その機構を移植してるようですね。もしかすると基板関係はオリジナルに換装されてるかもしれません。
      電池ボックスをうまく押し込んであったり、スイッチを見えないところに配置したり、、、スチュワートのような小型車ではどうなってくるか、楽しみです。
      駆動輪のギアまで手作りのものがあり(シャーマンなんかは構造的に市販のギアボックスが入りにくいようです)、すごい改造テクだと思います。
      自分では無理なので丸々外注ですw

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      T. S

      2020/07/10

      そうなんです、いつか自分でも、、、と思うのですが、実際考えると慣れた方のように短時間で効率よくうまい配置は難しいのだろうな、と。。。
      なので、私は時間を¥で買うことにして今のところ全外注してます(笑)

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    T. S

    2020/07/11

    中身はこうなっています。
    見て思い出しましたが、このセンチュリオンはトイラジコンの機構ではなく、タミヤの楽しい工作シリーズのギアボックスを使ってもらってます。ウチにあったので「これ使えます?」って渡して使ってもらいました。センチュリオンは車体が大きいのでこの大きなギアボックスが入りまして、おかげでパワーもありスムースに走ります。
    電池ボックスの下に基板があって、どうもオリジナルのようです。私は電気・電子関係は苦手なので、どうやって作られたのか???よく分かりませ(笑)

    さて、今日はつや消しクリアー掛けられそうです。

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      T. S

      2020/07/11

      もともとは車両の後部にハリガネのRCアンテナが立っていましたが、それは外してリード線に替え、とりあえず見えないハラの下に貼り付けてマス。(こういうガサツな工作は「見えなきゃいい」主義の私の仕業デスw)

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      T. S

      2020/07/11

      …ということで、つや消しクリアーを掛けました。今日はすごい風ですが何とかスプレーできました。
      、、、この写真撮って載せて、何か変だな?と思ったら、砲塔を忘れてました(笑)

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