今度はビア樽貨車(HO)をイジってます…の巻

初版 2020/04/30 19:35

改訂 2023/08/05 09:58

グリースガンのバレルのサーフェイサーは、完全乾燥まで我慢することにしてもう1日待つことにしました。

ということで、次のインドアホビーの対象は、このメルクリンHOの「ビア樽貨車」です。

何か月か前にネットオークションで手に入れたのですが、メルクリン社の会員登録制度の“インサイダー・クラブ”というのがあるのですが、毎年その会員に頒布される限定貨車。

このビア樽貨車は、1993年に始まったクラブの第1号頒布の貨車(Model No. 84438)というレア品で、ニーダーザクセン州のアインベッカー(Einbecker)醸造所のビール貨車です。(※という来歴・由来は、出品者の方の受け売りデス・笑)


けっこう高かったんです、これ。

ところが着荷して開封、確認したところ、商品説明にない『手すりの欠損』があるじゃないですか。

小屋の手前側の手すりが無いですよね。

出品者の方からは「見落としでした。」と丁寧なお詫びがありまして(何度か過去に取引のあった方でしたし)、「まぁ直せばいいですから。」と特に私の方も気にせず受領することにしました。

…という状態で数か月「放置」していたものです。


ヒマなので、今日は朝からこれをいじることにしました。


外します。たぶん、床に落としたんでしょう、これは。

手すりが半分ありません。どこかにすっ飛んでしまったのでしょうね。

手すりは全部作り直すことにしましたので、反対側の現存するほうも取ってしまい、小屋と一体化しているセンター部も削り落とします。


手すりは、珍しくハンダ付けで製作することにします。

しかし、私、苦手なんです、ハンダ作業は。。。亡き父がとても上手でしたが、ところがその技だけは私に伝授せずに天国へ召されてしまいました。

父子ともに若いころに教えて貰えばよかったです。悔やまれる点です。


頑張って取り組みます。

ああだこうだといろいろ苦労した結果(苦労のプロセスを全部書くのが面倒くさいので省略・・・)、、、ハンダ付けは諦めました(笑)

で、瞬着を駆使してなんとかなりましたw 

父よ…orz

基部も作り直し、車両に仮付けしてみます。

書き忘れましたが、小屋と基部は元のプラ地肌に近いこげ茶色に塗装しています。

上の写真の手前、ブレーキハンドルを作り直しました。

ハンドル部の茶色いところ、元の手すりについていたのを取って移植。いちおう元あった部分も使って元部品のDNAを受け継いでいます。オーバースケールですが「気分」や「らしさ」のほうを重視。。。

さて、手すりを磨いてからプライマーを塗り、塗装します。

ここだけは元の雰囲気から変えて、ゴールドにしましょう。真鍮線ぽい感じと言いますか、なんだかゴージャスになるじゃないですか。

インサイダー限定1号の記念車両ということで、ここは「豪華さ」を追求したいと思います。

卓上のライトを当てて熱で塗料を乾かしています。

さきほど製作したブレーキハンドルも取り付けてます。これを付けないと、ブレーキ手の小屋がある意味がありません。これを操作するための人が入る小屋ですから。


この状態で水性の「半光沢クリア」をかけます。

あえて「つや消し」でないのには意味がありまして、元のプラの質感ですね、、貨車の他の部分がプラ地肌の部分も多いので、そことの見た目のバランスといいますか、、、ここだけつや消しでリアル感を出してしまうとアンバランスになってしまうので、あえての「半光沢」です。


乾燥後、車両に取り付け直して復旧!

いいじゃないですか。

あ、そういえば、側面中央のハシゴの下部もいじっているうちに折れちゃったので直さないと、と、上の床板と一体になっているハシゴのパーツを外し、、、あ!

床板が折れました、そして、車体床面のところでパチッとハマっているハシゴが折れた、、、orz orz orz=3

なんじゃこりゃ。

しかし、最近の工作遊びは必ず何か起きますね。。。


落ち着いて見直してみますと、なんだかこの貨車、プラ素材が劣化しているのか、あちこちがパキパキ割れやすいです。実はブレーキ手室も加工しているうちに下部が割れて修復しているんです。

普段扱いなれている日本のプラモデルのプラ素材とちょっと性質が違います。

一見柔らかそうで、硬度が特殊ですぐ割れます。(劣化ですかね?)


直します。→ 直りました。。。


紆余曲折を経て復旧完了です。

半日で終わる予定が丸一日かかり、なんだか経年劣化を感じて素直に喜べませんが、まぁ見た目はイイ感じですm(__)m

この写真↑で、左の樽の左手前側に白い看板みたいなパーツが付いていますが、ここに『marklin Insider 1993』と誇らしげに書いてあるのです。


加工と補修をしすぎて完全にオリジナル品になってしまいましたが、この品のいい濃緑の大樽に金のロゴ、これが気に入っておりまして、、、転売できない状態ですので、墓まで持っていこうと思います(笑)


あ、車輪をDCに替えねば…。


#レストア

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T. S

I am a collector....

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